道教委 2年度草の根教育実習 35人が17小・中で実習 小規模校効果 指摘する声(道・道教委 2021-04-20付)
道教委は、令和2年度における草の根教育実習の実施状況をまとめた。道教育大学の学生35人が17の小・中学校で実習に参加。管内別では十勝が9人と最も多く、後志、渡島などと続いた。参加者からは「子どもたちとの距離が近く、教員として働きたいという思いが一層強まった」など、一人ひとりの子どもに目を配りやすい小規模校ならではの効果が多く指摘された。
草の根教育実習は2年度から開始。道教育大をはじめとする道内教員養成大学や市町村の地方創生部局と連携し、へき地・小規模校における教育実習やへき地体験実習などの活動を積極的に進め、教職を目指す大学生が教員のやりがいを発見し、地域の関係人口づくりを目的としている。
2年度は道教育大の82人の学生から参加希望があったが、新型コロナウイルス感染症の影響で受入時期の変更や再検討が必要となった事例が複数発生。このため、最終的に35人が15市町村の17小・中学校で実習した。
参加人数の内訳は、十勝が9人、後志が6人、渡島が5人、空知が4人、石狩・上川・宗谷が各3人、釧路・根室が各1人となっている。
参加した学生からは、「子どもたちとの距離が近く、教員として働きたいという思いが一層強まった」「児童一人ひとりの理解度がじかに分かるので、納得させながら進めるのに時間がかかった」などの感想が寄せられた。
受け入れ校からは「現役の先生も学生から素朴な質問を受け気付くことがあるなど、よい刺激を受けている。教員のなり手が少なくなっており、もっと広げてほしい」などの声があった。
道教委は今後、本年度の成果と課題を分析し、草の根教育実習システムの実施対象を道教育大学以外の大学へ広げるなど、取組の拡充を検討している。
(道・道教委 2021-04-20付)
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