新たに神田日勝など掲載　十勝局　道徳教育地域教材を一新

（道・道教委 2021-04-20付）

続十勝野（クリックすると拡大表示されます）

　【帯広発】十勝教育局は、道徳教育地域教材『十勝野』を『続十勝野』にリニューアルした。児童生徒の道徳性の育成に向けて内容を一新し、新たに神田日勝など十勝に関係のある４組の偉人を取り上げている。

　『十勝野』は、平成３１年に発行。考え、議論する道徳の授業改善に向けた道徳教育の充実を掲げ、学習指導要領の趣旨を踏まえ、郷土の先人や偉人の逸話をもとに、生命の尊厳や自然、伝統と文化、スポーツなどをテーマに取り上げた道徳教育地域教材。

　資料を活用した学校からは、「身近な人物を題材にした教材なため、子どもが道徳的価値について自分事にしやすい」「地域への興味・関心を高めるために有効。さらに教材の充実を図ってほしい」などの声が上がっていた。

　こうした反響を踏まえ、十勝局はリニューアルに着手。音更町教委、陸別町教委、鹿追町教委、帯広百年記念館などの協力を経て、小学校低学年向け、中学年向け、高学年向け、中学校向けの全４編を作成した。

　登場する偉人をみると、和人の鈴木銃太郎とアイヌの指導者であるモチャロク、陸別町とかかわりの深い蘭方医・関完斎、ドラマ「なつぞら」の天陽のモチーフとなった神田日勝など、児童生徒の親しみやすい偉人が並ぶ。

　十勝局は、「中心的な発問を参考に、各学校・家庭・地域で本書を積極的に活用してほしい」と呼びかけている。

(道・道教委 2021-04-20付)