道教委　高校１人１台端末実施へ　BYODの留意点周知　効果的活用へ校内組織を

（道・道教委 2021-04-19付）

　道教委は、道立高校において令和４年度の新１年生から１人１台端末による授業を行うため、生徒の個人所有の端末の学校への持ち込み（BYOD）による実施方法をまとめた。各高校で端末を指定または推奨する場合の留意点を示したほか、すべての教員がICTを効果的に活用するための校内組織を設置するなど、実施に向けた取組を求めた。

　道教委は、４年度の新１年生から学年進行でBYODによる１人１台端末の実現を目指しており、経済的な事情で端末の所有が困難な生徒には、学校に整備された端末を貸与する方針を示している。

　１２日付で通知「道立高校における１人１台端末環境について」を各教育局長、道立高校長などに発出。BYODの実施に当たっては、機種等を指定せず各自に任せる場合と学校が指定・推奨するなどの方法があるとし、高校で検討する場合はWi―Fi機能を有し、キーボード付のものとすることなどのポイントを示した。

　各高校においては、すべての教員がICTを効果的に活用した授業を行うことができるよう校内組織の設置を求め、BYODの実施方法や開始までのスケジュール管理、ICTを活用した授業実施に向け準備するよう要請した。

　在籍生徒に対しては、学校において利用上のルールを設定した上でスマートフォンや生徒所有端末の無線アクセスポイントへの接続を認め、授業や家庭におけるＩＣＴ活用を試行実施する。

　また、作成したパンフレット『道立高校において、令和４年度入学生から、ＢＹＯＤによる１人１台のパソコンを活用した授業が始まります！』を周知。学校説明会などで保護者や中学生に配布し、高校におけるＩＣＴ活用について丁寧に説明するよう求めている。

(道・道教委 2021-04-19付)