札幌市教委　食材提供時期も確認　１１月に活用校交流会　学校給食フードリサイクル

（札幌市 2021-06-02付）

本年度の事業計画などを審議した

　札幌市教委は５月２８日、市内のＳＴＶ北２条ビルで、さっぽろ学校給食フードリサイクル連絡会議を開いた。教職員や農業関係者など１９人が出席。前年度の事業報告のほか、本年度の事業計画案を審議。１１月にフードリサイクル堆肥活用校交流会の開催を盛り込んだほか、給食用に提供するレタスやタマネギの提供時期なども確認した。

　フードリサイクル事業は、市教委が平成１８年度から実施しているもの。学校給食の調理くずや残食などの生ごみを堆肥化し、農家や学校に提供。子どもたちによる作物の栽培や収穫のほか、収穫した作物を学校給食に活用することで、食育・環境教育の充実を図ることを目的としている。

　開会後、市教委保健給食課の竹腰恵栄養指導担当係長が前年度の事業について報告。堆肥を使用して栽培したレタス、タマネギ、トウモロコシの提供量や指導時間における活用方法などをデータで示した。

　その上で、「給食時間を中心に各教科や特別活動、総合的な学習の時間等における取組がなされ、フードリサイクルの仕組みについての理解や興味・関心が高まったという成果が報告されている。今後も作物にかかる情報周知と安定供給に努めていきたい」と報告した。

　本年度の事業計画案では、６月下旬から７月にかけて、給食用レタスの提供を開始。８月下旬から９月にかけてレタスとトウモロコシ、９月下旬からはカボチャを給食用に提供予定であることを確認。

　フードリサイクル堆肥活用推進校については、小学校１５６校、中学校４９校、特別支援学校１校、合計２０６校を予定。１１月にはフードリサイクル堆肥活用校交流会を開催することを盛り込んだ。

　このほか、経済局農政部農業支援センターの與那覇政史所長が、学校に講師を派遣し農業に関する講話などを行う農体験リーダー派遣に関する本年度の見通しを説明した。

(札幌市 2021-06-02付)