札幌市立高・特校長会2年度事業報告 研究紀要から 第2回 (札幌市 2021-06-01付)
◆進路探究学習推進委員会②
▼職場体験学習
▽A日程・B日程職場体験学習実施報告
2年度の職場体験学習は9月9日に札幌新川高校2年生、札幌清田高校1年生を対象に実施するA日程、9月16日に札幌旭丘高校1年生、札幌平岸高校2年生を対象に実施するB日程を計画した。
新型コロナウイルス感染症の影響によって、職場体験学習の受け入れ企業等が予定数に届かないことが見込まれたことから、進路探究セミナー同様に札幌市教委と校長会で検討した結果、4月時点で開催を中止することとした。
札幌啓北商業高校、札幌大通高校、札幌開成中等教育学校、山の手支援学校のほか、2年度からは市立札幌藻岩高校も学校独自の日程で職場体験学習・インターンシップ等を計画していた。藻岩高では一部のグループで実施できたものの、新型コロナウイルス感染症の影響によって、その他の高校はすべて中止となった。
一部のグループで実施できた藻岩高と、直前まで計画を進めていた啓北商業高、大通高については『令和2年度札幌市立高校進路探究学習推進事業報告』に取組を掲載した。
3年度はA日程を9月15日、新川高2年生、清田高1年生を対象に、B日程を9月22日、旭丘高1年生、平岸高2年生を対象に実施を予定している。
▽独自日程職場体験学習
共通施策として取り組むとともに、各校独自の目的と方法に従い、職場体験学習・インターンシップ等も実施している。2年度は新型コロナウイルス感染症の対応ですべて中止となったため、各校の当初の予定のみを報告する。
①藻岩高=MSP(9月)
②啓北商業高=インターンシップ・職場体験(11月)
③大通高=インターンシップ(11月)
④開成中等教育後期課程=職場体験学習「リサーチ型企業研修」(8月)
⑤札幌山の手支援高等部=職場体験学習(5月、10月)
▼高大連携事業
札幌市立大学看護学部公開講座、道医療大学看護職・リハビリテーション職体験学習は新型コロナウイルス感染症の対応のため中止となった。
▽小樽商科大学模擬講義「ブランド論の基礎―札幌のブランディングを考える」
9月6日、小樽商科大3号館で実施。市立高校・中等教育学校7校から35人が参加した。
講義の前半は「ブランド論の基礎」として、「ブランドに求めるものは何なのか」「ブランドを上手に意識することで営業利益を高めることができる」など、ブランドが意味するところについて具体例を挙げながら解説した。
後半は、札幌のブランドコンセプトをグループディスカッション。事前課題(宿題)で用意したポスト・イットを貼り付け、討論しながらポスト・イットのグルーピングを行った。
札幌のブランディングについて、討論した結果を3グループが発表。
講義後は、大学構内の施設をゼミ生の案内で見学しながら、ゼミ生の大学生活について解説してもらい、質疑応答には小樽商科大の入試室の担当者が、個別の質問に丁寧に対応いただいた。
▽札幌市立大デザイン学部模擬授業(オンライン講義)
9月14日、1回目「3つのドット~日常世界を構成するカタチを学ぶ」、9月18日、2回目「One by Two~自然のカタチとデザインの関係を学ぶ」を配信。市立高校・中等教育学校7校から34人が参加した。
「日常のデザイン学」を講義題目として2回実施。私たちは、お洒落な靴やおいしそうなパンを選ぶなど、日常生活のいろいろなシーンにおいて物への好奇心を抱き、目で見て・手で触れてその物の存在価値を確かめている。
こうした好奇心は、その物に仕込まれたビジュアルコードを感じ取ることから生まれている。
デザイナーは日常生活で目にする様々な事象のビジュアルコードを意識的に読み解き、人々の生活に役立つモノやコトのデザインに生かしている。自分が何を見てどう感じているのか。それを絵や言葉を用いて描いてみる。これがビジュアルコミュニケーションデザインの第一歩となる。
模擬授業では、「自分の見えを分かろうとするための表現」と「表現して見て分かったこと」を他者に伝えるための表現活動を通じて、ビジュアルコミュニケーションデザインの基本原理を学習した。
▽札幌市立大看護学部模擬授業(オンデマンド配信)
9月19~27日に実施。市立高校・中等教育学校7校から151人が申込。看護に関する模擬授業3科目(形態機能学、看護初期実習、看護観察技術論)とVDT予防の体操動画を公開した。
▽札幌市立大看護学部特別公開講座
10月13日に市立高校3校から10人、10月16日に市立高校3校から11人が参加。市立大学看護学部に興味をもつ市立高校3年生のうち、模擬講義に申し込んだ生徒、2年度の公開講座に申し込んだ生徒、札幌市立大看護学部進学希望生徒で特別公開講座参加希望の生徒を対象に、「看護学部のキャンパス・施設を見学し、学習環境や大学での学びを知る」ことを目的として実施した。
内容としては、オリエンテーション、施設見学、質疑応答が行われ、質疑では学部長・アドミッション担当者から、将来の目標・夢に向けて努力することの大切さを生徒への励ましとともに回答いただいた。
▽北海道大学高大連携事業特別講演(ウェブセミナー)
北海道大学、数理・データサイエンス教育プラットフォームを活用し、2015年度ノーベル物理学賞を受賞された東京大学宇宙線研究所の梶田隆章所長による講演「ニュートリノの小さい質量」を実施した。各校で希望者を募ったところ11月2~16日の期間に、計10回の開催機会を設定いただき、市立高校・中等学校で計101人の生徒が受講した。
梶田氏のスーパーカミオカンデで行った世界的な研究を、明確で大変分かりやすく説明していただいた。
(札幌市 2021-06-01付)
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