札幌市教委　緊急事態宣言延長への対応　部活休止等２０日まで継続　登校不安な場合　端末活用

（札幌市 2021-06-01付）

　道の緊急事態宣言延長を受け、札幌市教委は５月２８日付で各幼稚園長、小・中学校長、市立高校長、市立特別支援学校長等に対し通知「緊急事態宣言の延長に伴う対応について」を発出した。各種学校行事の見合わせや部活動の休止、預かり保育の保護者への協力依頼などについて、５月３１日までとしていたものを６月２０日まで継続して取り組むよう要請。登校に不安を抱いて自宅学習を検討する場合は、さっぽろっ子学習サポートシステムやＧｏｏｇｌｅアカウント、１人１台端末を活用するよう呼びかけている。

　札幌市の各学校・園は、市教委が５月１３日付で改訂した教育活動のガイドラインに基づき、新型コロナウイルス感染症対策を講じた教育活動を推進している。

　今回の通知では、緊急事態宣言が延長したことに伴い、登校に不安を抱く児童生徒の増加が考えられることから、児童生徒の思いに寄り添った対応に努めるとともに、自宅で学習する児童生徒に対して、発達の段階を考慮しつつ、可能な限りＩＣＴを活用した支援策を講じるよう周知。自宅学習を検討する場合は、さっぽろっ子学習サポートシステムやＧｏｏｇｌｅアカウント、１人１台端末の活用を呼びかけている。

　集団宿泊的行事、体育的行事、文化的行事、交通機関を利用する校外学習については、引き続き実施を見合わせるよう要請。

　高校、中等教育学校および特別支援学校における生徒の時差通学および短縮授業も２０日まで継続するとともに、より一層感染防止に向けた行動に努めるよう指導の徹底を呼びかけた。

　部活動の休止も２０日まで延長する。

　中体連、中文連、高体連、高文連等が主催する大会等への参加に当たっては、部活動の休止期間が長期にわたっていることを踏まえ、けがの防止に努めるとともに、感染症対策を考慮し、活動時間や参加時間を削減するなど、厳選して練習するよう求めた。

　預かり保育の保護者への協力依頼についても２０日まで継続するとともに、預かり保育を必要とする保護者に対しては、引き続き通常どおりの預かり保育を提供し、利用を制限することがないよう配慮を促した。

(札幌市 2021-06-01付)