札幌市立小　全１９９校の運動会　本紙調査　４割が９月に予定　１０月２割　平日授業の参観も

（札幌市 2021-06-28付）

　札幌市立小学校全１９９校のうち、約４割の学校が本年度の運動会の日程を９月に設定していることが本紙調査で明らかになった。１０月の実施を予定している学校は約２割。また、児童の運動発表の機会を確保するため、代替措置として、平日の体育の授業を保護者参観に切り替えて実施する学校もあることが分かった。

　前年度、市立小学校の大半は、新型コロナウイルス感染症の影響で、例年５月ころに実施している運動会の開催を見合わせた。

　実施に当たっては、参加人数を制限したり、学年を分けて分散開催としたりするなど、それぞれで方法を検討。保護者席を設けず、学年ごとの競技の際に随時観覧するような形式をとったほか、開会式を各教室のテレビで視聴できるようにするなど、それぞれ工夫した感染症対策を取り入れて実施した。

　本年度においても感染症の現状を鑑み、前年度と同様に大半の学校で、運動会の開催日程の見直しや開催方法の変更などを検討している。

　本紙調査によると、検討中の学校もあるが、６月２０日時点で運動会の日程を９月に設定している学校は約４割。１０月の実施を予定している学校は約２割、７月実施が１割程度あった。

　また、代替措置として、平日の体育の授業を保護者参観に切り替え、児童の運動発表の機会を設ける学校もある。「１日の中で時間をずらして分散して実施する」「３日間で１日２学年ずつ実施する」など、各学校で感染症対策を講じたより良い実施方法を検討している。

(札幌市 2021-06-28付)