札幌市教委　新任管理職研修　ぶれない軸が対応力に　より良い学校づくりへ

（札幌市 2021-06-28付）

管理職１３９人が参加し、研鑚を積んだ

　札幌市教委は２３日、市内のカナモトホールで新任管理職研修を開催した。新任校長・副校長・教頭・事務長合わせて１３９人が参加。管理職としての在り方のほか、学校経営や生徒指導に関する講話などを通して、より良い学校づくりに向けて資質・能力の向上を図った。

　研修は、管理職に必要な職責と見識および学校組織マネジメントの基本を学び、資質・能力の向上を図ることが目的。

　檜田英樹教育長はあいさつで、新型コロナウイルス感染症防止対策に努めている各校に謝意を示した上で、「目の前の子ども一人ひとりを大切にした教育と、人との会話や対面での学びを意識してほしい」と求めた。

　また、「行政から学校への通知等で多忙になることもあろうが、通知が来ている意味や状況などを理解し、学校・子どもの教育に、どのようにつながるかを考えてほしい」と強調。「管理職として、ぶれない軸をもってほしい。突然の事故やトラブルでは、その軸が対応する力になる」と呼びかけた。

　研修に移り、相沢克明学校教育部長が「市における教育課題と管理職としての心構え」をテーマに説明した。市教員育成指標に明記している教員像を示した。

　教頭に対し、「学校経営で必要な法規定、管理職の職責を理解するとともに、管理職に必要な資質・能力の向上を図ってほしい」と要請した。

　校長・副校長・事務長に対しては、「明確なビジョンをもち、リーダーシップを発揮し、教職員一人ひとりの力量を高めながら、家庭や地域から信頼される園・学校経営に取り組むことが求められている」と伝えた。

　このほか、管理職として学び続ける姿勢やリーダーシップ、ＩＣＴ環境の整備に伴う教育の情報化などについても解説し、取組の充実に期待した。

　相沢部長は、自身の校長職時代を振り返り、「学校経営に正解はないため、迷いがでてくる。だからこそ、副校長や教頭、事務長から積極的に意見を言ってもらえる校長でいようと思った」と述べ、学校全体で夢と希望のある学校づくりを推進するよう呼びかけた。

(札幌市 2021-06-28付)