札幌市教委　伏見小など８校で　建替に向け耐力度測定　優先度高い３校から整備

（札幌市 2021-06-30付）

　札幌市教委は本年度、伏見小学校、新琴似北中学校など８校の建て替えに向け、耐力度測定を行う。構造耐力、健全度と、立地条件による影響を総合的に調査し、建て替えの必要性・妥当性を判断。建て替えの優先度の高い学校施設から３校程度を選定し、早ければ令和４～６年度にかけて基本・実施設計を行い、６年度秋口に着工、８年度の供用開始を目指す。

　市教委は、学校施設の約７割が築３０年を経過し、老朽化が進行している状況を踏まえ、公共施設マネジメントの考え方に基づきながら施設状況に合わせた改築や緊急整備、リニューアル改修等を進めている。

　このうち、改築事業に関しては、老朽化が進んだ学校施設について、求められる水準を確保するため、対象校を検討。８年度までは年３校、以後は年４校ペースで改築を進めていくとしている。

　今回の耐力度測定調査対象校は、小学校が伏見、真駒内桜山、篠路西、白石、豊平、山鼻、真駒内公園の７校、中学校が新琴似北の１校。

　このうち、伏見、篠路西、豊平、山鼻、新琴似北の５校は、校舎棟のほかに屋内運動場棟も調査対象としている。

　本年度は、構造耐力や経年劣化の状況を踏まえた健全度、地盤などの立地条件を調査し、建て替えの必要性・妥当性を判断。調査結果に基づく施設の健全度や児童生徒数の推移、地域状況などを踏まえ、今後の改築校を検討する。

　建て替えとなれば、最短で４年度に基本設計、５～６年度にかけて実施設計を進める。仮設校舎を設置する必要性の有無や工期設定等によって前後するが、６年度秋口の着工を想定。７年度までの２ヵ年で整備を行い、８年度の供用開始を目指す。

(札幌市 2021-06-30付)