まちづくりへ意気込み　札幌市立高　学校間連携プログラム

（札幌市 2021-07-02付）

　本年度の市立高校学校間連携プログラム「まなびまくり社」が始動した。６月２５日、札幌みなみの杜高等支援学校を会場に開かれたＳＴＥＰ１第１回目には、市立高校生２３人が参加。前年度の活動を振り返ったほか、今後、「建築・空間エネルギー」「食」などの領域ごとにそれぞれ活動を進めていくことを確認した。

　まなびまくり社は、前年度に創設した取組。市立高校の生徒が思い思いにまちづくりについて考え、実践する場。実行委員会（林匡宏委員長）主催で市教委が運営を補助している。

　生徒たちは自身の興味・関心に応じて、①団地における多世代の活動拠点づくり②日本最短の商店街における活性化の仕掛けと仕組み③ウィズコロナ時代のまちなかエンターテインメントづくり④公園・広場・川・道路など、公共的空間の魅力づくり―の４領域から１つを選択。札幌がより楽しく、彩りで溢れたまちになるような企画を考案する。

　本年度は、試行実施の前年度と比べ、運営委員、オブザーバー、サポーターなどのバックアップを一層充実させた。　　

　この日は、札幌啓北商業、札幌藻岩、札幌大通、札幌開成中等教育学校の４校から２３人が参加した。

　林委員長が前年度の活動を振り返ったあと、参加生徒が自己紹介した。

　生徒たちは、「自分の住んでいる札幌をよくしたい」「再生可能エネルギーに関連した取組を行いたい」「若者が積極的に活躍・参加できるサイクルをつくりたい」などと活動に対する意気込みを語った。

　引き続き、林委員長は生徒たちの意気込みを「ＭＡＰ」としてまとめ、「建築・空間エネルギー」「食」「音楽」「あそび」「プロモーション」の５つの分野に分類。分野ごとによりよいまちづくりに向けた活動を進めることを確認した。

　なお、ＳＴＥＰ１の第２回目は１６日に南区役所で開く予定。第３回は８月２０日、第４回は９月２４日に予定している。

　１０月にＳＴＥＰ２として成果発表会兼マッチング大会を開催。考案した企画やアイデアをまちづくり団体や企業にプレゼンテーションし、アイデアと地域のマッチングを図る。

　その後、ＳＴＥＰ３として生徒個人で成果発表会で採用された企画やアイデアを実施。まなびまくり社はその伴走支援を行う。

(札幌市 2021-07-02付)