知的障がい特別支援高等部入選改正　集団活動伴う検査導入　札幌市教委　４年度実施

（札幌市 2021-07-02付）

　札幌市教委は、市立知的障がい特別支援学校高等部の入学者選考を改正する。対象は市立札幌豊明高等支援学校と市立札幌みなみの杜高等支援学校の２校。従来の学習状況検査と面接に加え、市独自に集団活動等を伴う検査を令和４年度の入学者選考から実施する。

　市立高等支援学校の入学選考ついては、道に準じた内容で実施。市では平成２９年度から従来の検査に加え、みなみの杜高等支援で独自の個人面接を実施するなど、生徒の入学に対する意欲なども評価基準としてきた。

　一方で、職業自立を目指す教育課程が生徒の希望などと必ずしも合致せず、入学後に退学する生徒がいることを考慮し、より生徒の進路希望などを反映できる教育相談、入学選考が求められていた。

　このため市教委は４年度の入学者選考から、生徒をより多面的にとらえることができるよう、学習状況検査、面接に加え、独自に集団活動等を伴う検査を行う。

　市教育振興基本計画などを踏まえ、市教委が精査した独自検査における３観点①意欲をもって主体的に取り組む姿②他者と協力して解決しようとする姿③自分の役割を果たそうとする姿―に基づいて実施する。

　内容は、特別支援学校中学部学習指導要領に基づいて構成し、各校の教育課程等を踏まえたものになる。このほか、志願者に自己推薦書の作成を求める。

(札幌市 2021-07-02付)