次期子どもの貧困対策計画策定へ　１０月にアンケートで　子どもの生活実態調査実施

（札幌市 2021-07-05付）

　札幌市は、ことし１０月に子どもの生活実態調査を実施する。１日の２定市議会代表質問で、町田隆敏副市長が明らかにした。アンケート形式で実施し、対象は、子どもと保護者合わせて１万人以上。前回調査した就業や家計、子どもの学習や居場所などに加えて、新型コロナウイルス感染症の影響など、子どもを取り巻く環境の変化を踏まえた調査項目を想定している。

　町田副市長は「支援団体や困難を抱える子どもへのヒアリングを合わせて実施することによってアンケート調査だけでとらえきれない生活実態を把握していきたい」との考えを示した。

　次期子どもの貧困対策計画策定の進め方については「困難を抱える子どもや家庭について、社会的孤立や貧困の見えにくさ、困難の複雑化、長期化傾向が課題」との認識を示した。

　今後について「調査の対象や項目の検討を行い、子どもの貧困の実態を把握した上で有識者会議の意見も伺いながら計画の策定作業を進めていきたい」と述べた。

　あおいひろみ議員（民主市民連合）の質問に答えた。

(札幌市 2021-07-05付)