札幌市教委　公立夜間中学開校で　近隣１１市町村在住受入　石狩７市町村や小樽市など

（札幌市 2021-07-05付）

　札幌市教委は１日、来年４月に開校する公立夜間中学「札幌市立星友館中学校」に、さっぽろ連携中枢都市圏を構成する近隣１１市町村に在住する人を受け入れることを決定した。対象市町村（１日時点）は、石狩管内の７市町村、岩見沢市、南幌町、長沼町、小樽市。各市町村は、居住市町村民に対する広報、入学受け入れ等各種手続きにかかる事務、学校運営費にかかる応分の費用負担について協力する。

　市教委は、ことし３月に策定した公立夜間中学設置基本計画に基づき、来年４月に北海道初の公立夜間中学「札幌市立星友館中学校」を開校する。

　基本計画に記載した入学対象項目における他市町村の受け入れについて、これまで通勤通学圏で構成している「さっぽろ連携中枢都市圏」の枠組を活用して調整。今回、近隣１１市町村在住人を受け入れることを決定した。

　受け入れ対象市町村（１日時点）は、江別市、千歳市、恵庭市、北広島市、石狩市、岩見沢市、当別町、新篠津村、南幌町、長沼町、小樽市の１１市町村。

　受け入れ対象市町村は、①居住市町村民に対する広報②星友館中学校における入学受け入れ等各種手続きにかかる事務③学校運営費にかかる応分の費用負担―の３点について協力する。

　応分の費用負担については、市町村の夜間中学在籍人数に応じ、人件費を除く学校運営にかかる費用を負担。市教委は、応分の費用負担を応じれば、１１市町村以外からも希望あれば受け入れを想定。

　夜間中学における就学援助に類する制度に該当する人がいる場合、その実費も負担する。なお、就学援助に類する制度の内容については現在検討している。

(札幌市 2021-07-05付)