函館市五稜郭中 働き方改革実施計画 学校行事見直しに重点 キャリア教育中心活動充実(学校 2021-07-07付)
【函館発】道教委の働き方改革推進事業の指定を受けた函館市立五稜郭中学校(木村雅彦校長)は、令和3年度実施計画をまとめた。推進校指定3年目となる同校では、必須取組のうち、学校行事の見直しに力を入れる。キャリア教育を中心に生徒主体の活動の充実を図るなど、学校経営方針に即した行事に重点化することで、行事を精選する。
実施計画の概要はつぎのとおり。
◆推進地域の取組
【市町村アクション・プランに掲げる取組の推進】
▼具体的な取組
▽市立学校にかかる部活動の方針に基づく、部活動の休養日と活動時間の設定
▽月2回以上の定時退勤日の設定
▽原則19時退勤の取組
▽学校行事の精選や内容の見直し
▼到達目標
教員の1日の在校等時間から所定の勤務時間を除いた時間を1ヵ月で45時間以内、1年間で360時間以内とする。
【北海道アクション・プランに掲げる目標達成のための環境整備】
▼具体的な取組
▽働き方改革手引『Road』の活用
▽スクール・サポート・スタッフの配置
▽留守番電話の導入
▽長期休業期間における学校閉庁日の設定
▼到達目標
▽スクール・サポート・スタッフの配置
▽留守番電話の導入校拡大
【成果の把握、検証および各種研修会での普及】
▼具体的な取組
▽把握・検証
・教職員アンケートの実施
・時間外在校等時間の把握
▽普及
・校長会議等での説明
・働き方改革通信の発行
▼到達目標
時間外在校等時間を前年以下とする。
【教育職員の勤務実態にかかる公表等理解促進】
▼具体的な取組
▽理解促進
・働き方改革通信の発行(再掲)
・教職員の業務改善のための取組の保護者向けリーフレットの発行
▼到達目標
働き方改革通信を活用し、時間外在校等時間が月45時間以内の教職員の割合を公表する。
◆目指す学校の姿
▼目標
新学習指導要領の実施に即した教育を実践し、新しい時代に必要となる資質・能力を育成するとともに、家庭や地域社会と連携した取組を行う。また、キャリア教育や生徒主体の活動の充実を図る。教職員の働き方改革を推進し、業務改善を効果的に行い、生徒と向き合う時間を確保し、生徒や保護者、地域社会とともに教育改革を推進する。
▼前年度の成果および課題
学校運営協議会や学校評価等を通して、成果や課題を検証する。
◆推進校の必須取組
【手引に掲げる取組のうち、学校の実情に応じ、取り組むことが可能なものを主体的に実施】
▼具体的な取組
①打ち合わせ時間の確保
②職員会議の効率化
③定期テストの見直し
④通知表所見欄作成の工夫
⑤生徒への対応の質の向上
⑥印刷作業などの効率化
▼到達目標
①空き時間を当該担当者でそろえて時間を確保する
②会議内容の事前周知、徹底
③定期試験を各学期1回とする
④生徒に関するタイムリーな情報共有
⑥スクール・サポート・スタッフの効果的な活用
【すべての教員の毎月の在校等時間を客観的に計測・記録・分析・可視化】
▼具体的な取組
ICカードを活用した出退勤時刻の客観的把握。
平日、週休日等の職員の勤務時間の記録。
▼到達目標
毎月、月報をフィードバックし、一人ひとりが勤務時間を意識した取組を推進する。
【手引に掲載されていない業務改善(すでに実施している学校独自の取組含む)】
▼具体的な取組
学校行事の見直し。
▼到達目標
▽旅行的行事をキャリア教育にかかる行事に変更
▽経営方針の即した行事に重点化
◆推進校の選択取組
【留守番電話やメールによる連絡対応】
▼具体的な取組
勤務時間外の留守番電話の設置および保護者・職員への安心メールの活用。
▼到達目標
年間を通して、留守番電話による対応や安心メールの活用を適切に行う。
【教員を事務職員との役割分担の見直し】
▼具体的な取組
教員と事務職員にかかわる業務が効率よく効果的に推進されるよう、業務改善を行う。
▼到達目標
教員と事務職員の業務が円滑に行われるよう調整する。
【部活動休養日等の完全実施】
▼具体的な取組
部活動の活動時間を平日2時間、休業日3時間とする。
▼到達目標
年間を通して、部活動の活動時間や休養日の設定を適切に行う。
(学校 2021-07-07付)
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