改築に向けた耐力度測定調査校　琴似小、月寒小を追加　札幌市教委　本年度１０校で

（札幌市 2021-07-21付）

　札幌市教委は、改築等を見据えた耐力度測定調査対象校に、琴似小学校、月寒小学校２校を追加した。本年度は、当初計画していた８校に加えて計１０校の構造耐力・健全性等を調査し、改築等に当たっての選定材料とする。年３校とする改築数のペースに変更はなく、優先度の高い学校施設から、早ければ令和４～６年度にかけて基本・実施設計を行い、６年度秋口の着工を目指す。

　市教委は、市内の学校施設の約７割が築３０年を経過し、老朽化が進行している状況を踏まえ、公共施設マネジメントの考え方に基づきながら施設状況に合わせた改築や緊急整備、リニューアル改修等を進めている。

　このうち、改築事業に関しては、老朽化が進んだ学校施設について、求められる水準を確保するため、対象校を検討。８年度までは年３校、以後は年４校ペースで改築を進めていくとしている。

　当初、本年度は伏見、真駒内桜山、篠路西、白石、豊平、山鼻、真駒内公園の小学校７校と、新琴似北中学校の計８校の耐力度測定調査を計画していたが、公共施設マネジメントの観点から調査対象校を拡大。琴似小、月寒小の２校を加え、１０校の調査を行う。

　本年度は、構造耐力や経年劣化の状況を踏まえた健全度、地盤などの立地条件を調査し、建て替えの必要性・妥当性を判断。調査結果に基づく施設の健全度や児童生徒数の推移、地域状況などを踏まえ、今後の改築校を検討する。

　建て替えとなれば、最短で４年度に基本設計、５～６年度にかけて実施設計を進める。仮設校舎を設置する必要性の有無や工期設定等によって前後するが、６年度秋口の着工を想定。７年度までの２ヵ年で整備を行い、８年度の供用開始を目指す。

(札幌市 2021-07-21付)