１日の仕事の流れ学ぶ　札幌市教委　教師夢プランＩ

（札幌市 2021-07-21付）

教員の魅力を伝えた

　札幌市教委は１９日、市内のカナモトホールで教師夢プランⅠを開いた。教職課程を履修する主に大学１年生を対象に、市立学校の魅力や教員の一日を紹介。受講した２５人は、市の特色ある教育ややりがいなどへの理解を深め、市の教員を目指す意識を高めた。

　市教委は、平成２９年度から道内の大学の教員養成課程に在籍する２・３年生を対象に、教師夢道場を開催。現役教諭の講義や学生同士での情報交流などを通して、教員の職務や市の教育について理解を深めるとともに、公立学校教員採用候補者選考受検を控えた学生の意欲向上を図ってきた。

　本年度からは、教員への夢を膨らませ、志望意欲の向上を図ることを目的に、教師夢プランⅠ・Ⅱ・Ⅲを開始。これまで実施していた夢道場の内容を拡充するとともに、対象を教職課程を履修する大学１～３年生に拡大した。

　１年生対象のⅠは、教師の魅力や市の教育について研修。２年生対象のⅡでは、市教育研究推進事業を活用しながら、学習指導の基本を学ぶ。３年生対象のⅢは、初任段階における研修を活用しながら、教育実習や教員採用候補者選考検査に向けて準備すべきことについて理解を深める。

　１９日は、夢プランⅠ第１日を開催した。

　冒頭、３０、３１年度採用の教職員へのインタビュー動画を上映。学生らは、先輩教員からの「子どもと一緒に成長できる喜びがある」「大変なことも多いが、“教師になってよかった”と思えることが節目節目にある」などのメッセージに、メモを取りながら熱心に耳を傾けていた。

　続いて、大髙雅子教職員育成担当課長があいさつ。市が目指す人間像「自立した札幌人」を示し、教育分野においては①未来に向かって創造的に考え、主体的に行動する人②心豊かで自他を尊重し、共に高め合い、支え合う人③ふるさと札幌を心にもち、国際的な視野で学び続ける人―の３点をポイントに挙げた。その上で、講義が「教職員を目指す皆さんにとって有意義なものになれば」と期待した。

　このあと、市教委の河合博子研修担当係長、千葉史指導主事、教育相談担当の松田岳大指導主事が「教員の一日」についてリレー方式で紹介。児童生徒ののやる気を引き出したり、学校が楽しいと思わせたりすることの重要性ややりがいを伝えた。

(札幌市 2021-07-21付)