札幌市ひばりが丘小で教室　あきらめない心を　パラアスリートが講話

（札幌市 2021-07-27付）

　札幌市立ひばりが丘小学校（荻澤吐夢校長）で１６日、道運輸局主催のパラアスリートによるバリアフリー教室が開かれた。パラ・パワーリフティング選手の山本恵理さんが講師を担当。水泳、パラアイスホッケー、パラ・パワーリフティングの競技経験から、夢をもち続けること、あきらめない心をもつ大切さなどを伝えた。

　道運輸局は、東京オリンピック・パラリンピック競技大会のレガシーとなる「真の共生社会の実現」の機運の醸成につなげるため、全道でバリアフリー教室を開催。日本財団パラリンピックサポートセンターがプログラムを提供する「あすチャレ！ジュニアアカデミー」と連携して実施している。

　あすチャレ！ジュニアアカデミーは、パラアスリートを中心とした障がいをもつ当事者を講師に迎え、共生社会を学ぶもの。小・中・高校向けのワークショップ型出前授業で、講師との対話を通して、児童生徒一人ひとりが「自分には何ができるか」を考える機会を創出している。

　前年度は、新型コロナウイルス感染症の影響を受け、上半期の開催をすべて取りやめ、８月にオンラインで開講。講師と教室をウェブ会議システムでつないで授業を行った。

　ひばりが丘小で実施したバリアフリー教室では、パラ・パワーリフティング選手の山本さんが講師を務めた。

　山本さんは、自身の生い立ちや障がいの経緯、パラリンピックを目指すきっかけなどを説明。最初は、人一倍水が嫌いで水に顔をつけることさえできなかった過去を振り返り「苦手なことでも必ず一回は挑戦してほしい。そこから新しい世界が広がる」と呼びかけた。

　このほか、パラリンピックに関する動画視聴や障がいにかかわる演習を通して、障がいの有無にかかわらず何事にも挑戦することの大切さを伝えた。

(札幌市 2021-07-27付)