道教委　医師・看護師目指すセミナー　仲間と協調した行動を　第１回　高１生８７人が参加

（道・道教委 2021-08-03付）

長野保健医療大の井部俊子副学長が講師を務めた

　道教委７月３０日、中高生のためのキャリア・デザイン・セミナー「医療現場ってどんな仕事Na―No？」を開いた。第１回は長野保健医療大学の井部俊子副学長が講師を務め、医療人として仕事をする意義などを解説。生徒に対し、コミュニケーション能力を高めて、仲間と協調した行動を図ることの重要性を説いた。

　社会教育課地学協働推進係の取組の一環で、㈱メディカルシステムネットワークが協賛。医療現場に携わる人を外部講師に招き、地域医療の現状や仕事のやりがいなどを学び、医師や看護師を目指す高校生が主体的に進路を選択する資質・能力を育むことを目的としている。　

　井部副学長は、同大の副学長・看護学部学部長として、看護管理学に関する研究を進めている。

　セミナーには、全道から高校１年生８７人がオンラインで参加した。

　井部副学長もオンラインで参加し、「医療人として仕事をすること―私のキャリアからのメッセージ」と題して講義。日本の看護に関する法律や看護教育制度などを解説したほか、医療の職種などについて説明した。

　その上で、「医療人として仕事をすることは自分の好奇心を刺激できる」「職業から人生の哲学を学ぶことができる」などと魅力を語り、コミュニケーション能力を高め、仲間と協調した行動を図っていくようアドバイスした。

　続く質疑では、生徒から「うれしかったことは」「メンタルを強く保つ秘訣は」などの質問が。井部副学長は一つ一つの質問に対し、自身のこれまでの経験を踏まえながら丁寧に答えていた。

　最後に、生徒の一人が「自分が思っていた以上に覚悟が必要だ。将来につなげられるよう考えていきたい」などと感想を述べた。

　第２回は２５日を予定。社会医療法人柏葉会の寺坂俊介理事長を迎えて行う。

(道・道教委 2021-08-03付)