道教委 高校配置検討協議会渡島学区 6~7学級減見込む 7~10年度中卒者減少で
(道・道教委 2021-08-04付)

公立高校配置計画地域別検討協議会渡島学区
オンラインと参集型のハイブリッド方式で行った

 【函館発】道教委は7月30日、渡島合同庁舎で公立高校配置計画地域別検討協議会渡島学区を開いた。約70人が出席。令和7~10年度における中卒者数の見通しとして、6~7学級の減少が見込まれることを示した。函館市内への集中した進学動向などを考慮し、市内高校における減員調整を図る方針。北斗市の上磯高校、大野農業高校では、進学者の減少によって再編調整を含めた定員調整を考慮する必要性を示した。入学者数の減少が続く地域連携特例校の南茅部高校については、生徒数の確保に向け、魅力ある高校づくりを目指していくとした。

 新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、オンラインによる参加も可能とした。地区会場には運営側と合わせ約40人が出席。オンラインでは約30人が参加した。

 開会に当たり、渡島教育局の谷垣朗局長があいさつ。「今後検討が必要な事項などについて、きたんのない意見をいただきたい。今後も特色ある高校配置や魅力ある高校づくりに尽力を注いでいく」と述べた。

 続いて、道教委高校教育課の小倉賢治課長補佐が4年度以降の配置計画案概要のほか、生徒の進路動向を説明。

 中卒者の進路動向について、北斗市や七飯町、鹿部町における中卒者の約半数が函館市内に進学している現状を示した。

 また、函館市内中卒者の8割は市内の高校に進学しており、市外への進学率は6%にとどまった。内訳をみると、北斗市や七飯町など近郊への進学となっており、その他の学区には進学していない状況を伝えた。

 本年度の入学者選抜によって、1学級減となった森高校の4年度募集学級数について、地元中卒者数の進路状況などを踏まえて、配置計画の公表時期に示していくとした。

 6年度の計画については、中卒者163人の増員が見込まれ、2~3学級相当の定員増が必要とされるものの、5年度の配置計画で中卒者数の減少が予想されるため、定員調整を1学級にとどめ、間口増は示さなかった。

 7~10年度までの見通しでは、学区内の中卒者数は433人減とし、6~7学級減を見込んだ。うち、函館市で286人減となっていることや、市内への集中した進路動向などを考慮し、市内での定員調整を図る方針を示した。

 北斗市では、上磯高が28人減、大野農業高では1学級減の見通しであることから、再編整備を含めた定員調整を検討する必要があるとし、市内の高校配置の在り方を引き続き検討していくとした。

 地域連携特例校の南茅部高は本年度の入学者数が10人を下回っており、今後も連携して魅力ある学校づくりを進めていく必要性を示した。

 意見交換では、函館大学付属有斗高校の山田伸二校長が函館市への一極集中した進学状況についてふれ、「市内の高校数を検討する必要がある。私立高校にも、しわ寄せが来ている」とし、「過去の生徒急増期に間口数を増やした学校の再編整備についても検討してほしい」と要望した。

(道・道教委 2021-08-04付)

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