十勝管内学校等の文科省・道教委指定事業 文科省2 道教委20事業 十勝局 道CLASSプロジェクトなど(道・道教委 2021-08-02付)
【帯広発】十勝教育局は、本年度の管内における文部科学省指定事業と道教委指定事業をまとめた。文科省で2事業、道教委で20事業を推進。地学協働活動推進実証事業(道CLASSプロジェクト)では帯広三条高校(推進校)、本別高校(連携校)、帯広工業高校(サポート校)を指定し、地域と学校との連携・協働体制を整備し、活動を通じて「まち・ひと・しごと」と「学び」とのつながりづくりに貢献できるよう取組を展開する。指定事業の概要はつぎのとおり
◆文科省
▼スクールカウンセラー活用事業
▽指定先=帯広市、幕別町、本別町、中札内村、更別村、大樹町、広尾町、陸別町、音更町、士幌町、上士幌町、鹿追町、新得町、清水町、芽室町、池田町、豊頃町、浦幌町、帯広柏葉高、帯広農業高、帯広工業高、更別農業高、大樹高、帯広三条高、上士幌高、鹿追高、清水高、芽室高、広尾高、本別高、帯広緑陽高、音更高、幕別清陵高、池田高
学校における教育相談体制の充実を図るため、児童生徒の臨床心理に関して高度に専門的な知識および経験を有する人材をスクールカウンセラーとして配置し、児童生徒へのカウンセリングや教員および保護者への助言を行う。
▼スクールソーシャルワーカー活用事業
▽指定先=音更町、幕別町、清水町、広尾町
問題を抱えている児童生徒に対し、教育分野に関する知識に加え、社会福祉などの専門的な知識や技術、経験を用いて、児童生徒が置かれた環境へ働きかけたり、関係機関などとのネットワークを活用したりして、課題の解決を図る。
◆道教委
▼地域医療を支える人づくりプロジェクト事業(医進類型指定校)
▽指定校=帯広柏葉高
将来における地域医療を支える人材を育成するめ、医学部への進学を目指す道立高校の生徒に対して、地域医療の現状や、医師という職業への理解を深める機会を提供し、地域医療を担う使命感を育成するとともに、教育課程や指導方法の改善・充実を図ることによって、進路希望の実現に向けた効果的な学習支援に努める。
▼高校における特別支援教育支援員配置事業
▽指定校=帯広柏葉高
高校における特別支援教育の充実を図るため、発達障がいのある教育上特別な支援を必要とする生徒が在籍する道立高校に特別支援教育支援員を配置する。
▼道高校「未来を切り拓く資質・能力を育む高校教育推進事業」
▽指定校=芽室高・大樹高―総合的な探究の時間推進プロジェクト「プロジェクト研究事業」、上士幌高―カリキュラム・マネジメント推進プロジェクト「学びの重点化」推進プロジェクト
新学習指導要領の実施に向け、生徒が未来社会を切り拓くための資質・能力を育成するため、生徒に求められる資質・能力とは何かを社会と共有し、連携する社会に開かれた教育課程の実現を図る。
▼小規模総合学科等による地域と連携・協働した高校魅力化推進事業
▽指定校=池田高、音更高、鹿追高
小規模となった総合学科校等が地方創生の観点から地域と連携・協働して実施する高校の特色化・魅力化に向けた取組を支援し、これらの高校の教育環境の充実を図るとともに、その成果の普及を図ることで、本堂の高校教育の充実に資する。
▼高校生ステップアップ・プログラム
▽指定校=音更高
道立高校における不登校や中途退学の未然防止、自殺の予防を図るため、生徒の心の健康にかかる早期の問題認識や援助希求的態度の育成を図る取組、予防的・開発的な視点に基づく生徒の人間関係を形成する力やコミュニケーション能力の育成を図る取組の実践および教員への普及を図る。
▼学校力向上に関する総合実践事業
▽地域指定=大樹町、広尾町(中核校―大樹小。指定校―広尾小〈働き方改革〉、豊似小、大樹中、広尾中)。帯広市(中核校―広陽小。指定校―啓西小、西陵中)
管理職のリーダーシップのもと、包括的な学校改善を推進することによって、従前の研究成果のさらなる普及に資するとともに、当該校から将来のスクールリーダーを輩出する新たな仕組みを構築する。
▼小・中・高校英語教育支援事業
▽推進校=士幌町士幌小、士幌町中士幌小、士幌町上居辺小、士幌町中央中、鹿追町鹿追小、鹿追町上幌内小、鹿追町笹川小、鹿追町鹿追中、鹿追高
▽協力校=士幌高
主体的にコミュニケーションを図ることができる資質・能力を育成するため、小・中学校および高校10年間の系統的な英語教育の指導体制を整備する
▼ほっかいどう学力向上推進事業「小中一貫教育支援事業」
▽指定先=帯広市大空小、帯広市大空中
中学校区における目指す子ども像の設定および小・中学校の教職員、保護者、地域住民による共有、小・中学校9年間を通じた教育課程の編成・実施など、地域の実情に応じた小中一貫教育の導入および円滑な実施への取組を支援することによって、義務教育の質の向上を図る。
▼道ふるさと教育・観光教育等推進事業
▽実践校=幕別町白人小(アイヌ)、鹿追町笹川小(北方領土)、帯広市清川中(観光)
▽協力校=更別村上更別小(アイヌ)、足寄町大誉地小(北方領土)、陸別町陸別小(観光)
道徳、総合的な学習の時間、特別活動などにおいて、「アイヌの人たちの歴史・文化等」と「北方領土」の学習を取り上げたり、北海道の自然や文化、観光産業等の教育資源を活用したりすることによって、北海道についての理解を深め、郷土に対する愛着や誇りを育むふるさと教育・観光教育の充実を図る。
▼退職教員等外部人材活用事業
▽配置校=音更町音更小、音更町鈴蘭小、芽室町芽室小、幕別町白人小、池田町池田小、豊頃町豊頃小、帯広市柏小、帯広市啓北小、帯広市栄小、帯広市明和小、帯広市豊成小、帯広市稲田小、帯広市帯広第八中、帯広市大空中、帯広市緑園中
退職教員や社会人などを非常勤講師として配置、活用し、理数教育の充実、児童生徒の学力向上に資する。
▼授業改善推進チーム活用事業
▽指定先=音更町柳町小、音更町鈴蘭小、音更町下音更小、芽室町芽室小、芽室町芽室南小、芽室町芽室西小、帯広市若葉小、帯広市明和小、帯広市森の里小、帯広市北栄小、帯広立光南小、帯広市花園小
児童の学力向上に積極的に取り組もうとする複数の小学校に一人ずつ授業改善推進教員を配置し、その推進教員からなる授業改善推進チームを活用して学校全体の授業改善に取り組む。
▼地域連携研修
▽指定先=未定
学校における教育指導の充実に資するため、地域の教育課題に基づいて、教職員が教育実践等の調査研究を行い、地域の複数校が連携して研修活動を実施することによって、学校間の交流・連携の推進を図るとともに、地域における教育活動の充実を図る。
▼特別支援教育総合推進事業「発達障がい支援成果普及事業」
▽指定先=足寄町大誉地小、足寄町足寄中
発達障がいのある子どもやその保護者への早期からの教育相談や支援体制の充実を目指し、各管内に推進地域を指定し、その取組の成果を広く道内に普及させることによって、発達障がいの可能性のある幼児児童生徒への切れ目のない一貫した指導や支援の充実を図る。
▼スクールヘルスリーダー派遣事業
▽指定先=幕別町明倫小、豊頃町大津小、浦幌町上浦幌中
経験豊かな退職養護教諭を養護教諭未配置校へ派遣し、校内での研修や個別の対応が求められる子どもへの対応方法などについて教職員に指導し、子どもたちが抱える現代的健康課題に適切に対応できる環境の充実を図る。
▼体育専科教員活用事業
▽配置校=音更町音更小、音更町東士狩小(兼務校)、帯広市大空小、芽室町芽室南小、幕別町幕別小、本別町本別中央小
体育を専門とする教員を児童の体力向上に積極的に取り組もうとする小学校などに配置し、学級担任などとのチーム・ティーチングによる指導や授業づくりの支援などを行い、小学校教員の体育に関する指導力の向上や学校全体の体力向上の取組の充実を図る。
▼中学校授業実践セミナー事業
▽指定先=幕別町札内中
中学校保健体育専科教員の教科指導力の向上を図るため、優れた教科指導力を有する教員を講師として、ワークショップや研究協議等の実践的な研修を行う。
▼中1ギャップ問題未然防止事業
▽指定先=芽室町芽室小、芽室町芽室南小、芽室町芽室中
子どもの人間関係づくりの能力の育成や小・中学校間の連携を促進するとともに、家庭や関係機関との情報共有を図るなど、中1ギャップ問題解消の取組を実施する。
▼プログラミング教育事業
▽指定先=豊頃町豊頃小、帯広市稲田小
小・中・高校を通じたプログラミング教育の充実に向け、小学校教員の指導力向上を図る取組を実施し、プログラミング教育の必修化に向けた準備を支援するとともに、取組の成果を全道に普及させ、プログラミング教育の充実を図る。
▼道立学校ふるさと応援事業
▽指定先=帯広柏葉高、帯広三条高、帯広農業高、清水高、本別高
ふるさと北海道の振興を願う個人または法人からの寄付金を財源に、道立学校の特色ある教育活動や、教育環境の充実を図る。
▼地学協働活動推進実証事業(道CLASSプロジェクト)
▽指定先=帯広三条高(推進校)、本別高(連携校)、帯広工業高(サポート校)
地域と学校との連携・協働体制を整備し、活動を通じて「まち・ひと・しごと」と「学び」とのつながりづくりを図り、地域コーディネーターを配置し、高校と自治体や産業界をつなぎ、地域課題探究型のキャリア教育などを推進する。
(道・道教委 2021-08-02付)
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