道教委　高校配置検討協釧路学区　選択肢考慮した計画を　６年度　釧路湖陵等４校間口減

（道・道教委 2021-07-29付）

地区会場には代表者ら約４０人が出席した

　【釧路発】道教委は２６日、公立高校配置計画地域別検討協議会釧路学区をオンライン開催した。関係者約８０人が参加。令和６年度に１間口減となる見通しが示された各高校の関係者が意見を述べるなど、今後の高校の在り方について意見を交わした。

　新型コロナウイルス感染症防止のため、地区会場は代表者のみとし、運営側と合わせ約４０人が出席。このほか、関係者約４０人がウェブ会議システムＺｏｏｍで参加した。

　はじめにあいさつに立った釧路教育局の相川芳久局長は、６月に４～６年度の計画案を公表したことにふれ「今回は計画の考え方や今後検討すべき事項を説明する。高校の教育水準を維持し、活力ある教育活動を推進するため、多くの意見をうかがいたい」と呼びかけた。

　引き続き、道教委高校教育課の岡内誠配置・制度担当課長が各種資料を説明。計画の全体概要や釧路学区の中卒者実数・推計などを示したほか、６年度には釧路湖陵高校、釧路商業高校、釧路明輝高校、釧路東高校の４校が間口減となる見通しを示した。

　意見交換では、蝦名大也釧路市長が発言。「優先されるべきは子どもたちの可能性を伸ばすこと」と強調し、事務的に計画を進めることがないよう要望した。

　このほか、辻川尚志釧路町教委教育長、伊藤理釧路湖陵高ＰＴＡ会長、馬場保孝武修館高校長、遠藤孝一釧路湖陵高校長、牛崎康人標茶町副町長が発言。このうち、辻川教育長は町内の釧路東高が地域にとって重要な存在であることを強調し、町内中学生の進学の選択肢の一つとして残すよう求めた。

　また、釧路湖陵高の伊藤ＰＴＡ会長は「保護者の立場からすると生徒数、教職員の減少で、子どもたちのやりたいことができなくなるのが心配。間口減になってもバックアップしてほしい」と述べた。

　引き続き、高校教育課の塙浩伸企画・支援担当課長が高校教育を取り巻く現状について説明。普通科改革や道高校遠隔授業配信センター、アンビシャススクールなどを解説した。

　意見交換では、田村信明白糠高校長が自校の取組を紹介。校内に設置した公営塾など、町などの支援で学習環境を整備していることを示した。

　このほか、傍聴者からも意見を募り、地域の高校の在り方について協議を深めた。

(道・道教委 2021-07-29付)