道　学校等の受動喫煙防止措置　４年度まで１００％を　推進プラン素案まとめる

（道・道教委 2021-07-28付）

　道は、仮称・道受動喫煙防止対策推進プランの策定に向けた準備を進めている。受動喫煙防止の講座の実施や学校の状況調査など今後の施策を示し、令和４年度までに学校等における受動喫煙防止措置の実施率を１００％に設定。専門部会や道議会での議論を経て、早ければ１０月の策定を目指す。

　厚生労働省の調査によると、令和元年の道内における成人喫煙率は２２・６％。全国平均の１８・３％を上回り、全都道府県で第１位となっている。

　道受動喫煙防止対策推進プランは、昨年３月に制定した道受動喫煙防止条例を踏まえ、総合的・計画的な対策の推進を図ることが目的。道健康増進計画（平成３０年度～令和４年度）の付属計画であるたばこ対策推進計画を一部改訂して策定することから、計画に準じて計画期間を４年度までとする。

　具体的な受動喫煙防止対策として、小学校の児童や教職員などを対象に道立保健所による受動喫煙防止に関する講座を実施するほか、教育機関に対し教職員、中学・高校生を対象とした研修事業の促進する方針を示した。

　また、幼児教育施設、小・中学校、高校、特別支援学校などで、受動喫煙防止措置の促進に向けた情報提供や助言を行うほか、学校における受動喫煙防止対策の実施状況を調査する。

　道と保健所設置市（札幌市、旭川市、函館市、小樽市）においては、受動喫煙防止対策連携会議を設置し、対策を検討。道は受動喫煙対策連絡会議を設置し、全庁横断的に必要な情報の共有、施策の推進を図る。

　数値目標として、４年度までに学校等における受動喫煙防止措置の実施率を１００％（２年度９９・７％）に設定。全市町村における受動喫煙防止対策の実施（同１２２市町村）を目指す。

(道・道教委 2021-07-28付)