道教委　第２回高校配置検討協十勝学区　４～５学級減示す　７～１０年度中卒者減で

（道・道教委 2021-07-30付）

オンライン含め１０７人が参加し、より良い高校配置の在り方に向け協議を深めた

　【帯広発】道教委は２１日、十勝合同庁舎などを会場に令和３年度第２回公立高校配置計画地域別検討協議会十勝学区を開いた。管内の６０ヵ所以上をオンラインで接続し、１０７人が参加。道教委は７～１０年度に中卒者が２２３人減少するとの推計をもとに、１０年度までに４～５学級の減が見込まれるとした。

　協議会には、市町村長や高校長、市町村教委関係者、小・中学校長、ＰＴＡ、商工会議所職員など１０７人が参加した。

　十勝教育局の村上由佳局長のあいさつのあと、道教委学校教育局高校教育課の枝村卓係長が高校配置計画案の概要を説明した。

　４年度から６年度の見通しとして、４年度に募集学級数が１学級の場合、教育環境の維持向上を図るため、新たに本別高校を地域連携特例校とすることを説明。

　つぎに、３年度に１学級相当以上の入学者減となった音更高校、広尾高校、本別高は、中卒者の状況や生徒の進路動向を精査し、計画決定時に学級数を公表するとした。

　さらに、７年から１０年度までの配置計画について、管内中卒者の２２３人減少が推計されるため、管内で１０年度までに４～５学級の減が見込まれることを説明した。

　このほか、高校改革の動向の現状と課題、普通科改革、道高校遠隔授業配信センター（Ｔーｂａｓｅ）や道ＣＬＡＳＳプロジェクト（地学協働活動実証事業）、仮称・アンビシャススクール（新たな特色ある高校）などについて説明した。

　協議に移り、大樹町の板谷裕康教育長が質問。帯広市内の高校の欠員の影響や、私立高校や通信制高校の募集によって小規模校の学級数維持が苦しくなっていることを訴えた。「小規模校が可能性を信じて学校経営していけるような高校配置計画にしてほしい」と求めた。

(道・道教委 2021-07-30付)