道教委　校長リーダーシップ力研修　働き方改革視点に経営を　渡島局の毛利主幹が講話

（道・道教委 2021-07-30付）

　道教委は２７日、働き方改革を推進する校長のリーダーシップ力向上研修をオンラインで初開催した。渡島教育局の毛利繁和主幹が「協働で進める働き方改革～校長の役割とリーダーシップ」と題して講話。働き方改革を視点に各校固有の学校経営を考えるよう呼びかけ、働き方改革の方向性、過程や判断基準を示す校長のマネジメント能力の重要性を説いた。

　学校における働き方改革の目的である効果的な教育活動の実現に向けて、校長が担う役割やリーダーシップの在り方などを研修し、学校経営に関する実践力の向上を図ることが目的。

　全道の小・中学校、高校、特別支援学校などの校長約５０人がオンラインで参加した。

　はじめに、教職員課の今村隆之働き方改革担当課長が学校における働き方改革北海道アクション・プラン（第２期）の概要を説明した。

　業務時間の短縮のみに焦点を当てるのではなく、子どものための教育活動を効果的に行うという働き方改革の本来の目的に焦点を当て、学校の実態を踏まえた取組を進めることの重要性を強調した。

　続いて、渡島教育局の毛利主幹が「協働で進める働き方改革～校長の役割とリーダーシップ」と題して講話。働き方改革を視点とした各校固有の学校経営を考えるよう求めたほか、組織改革を進める上での３要件として、共通目的、貢献意欲の醸成、意思疎通（情報共有）を示した。

　また、学校における働き方改革手引『Ｒｏａｄ』を踏まえ、課題意識を高めるための教職員のアンケート調査や改革を推進するコアチームの設置など８段階のプロセスを紹介。働き方改革の方向性と過程、判断基準を示す校長のマネジメント能力、リーダーシップの重要性を伝えた。

　参加者からは、「後進のためにも、教職員の意識改革が必要と感じた」「学校の目標や向かう先を見据え、働き方改革に取り組む重要性が分かった」などの感想が挙がった。

(道・道教委 2021-07-30付)