通学路の危険個所（札幌市除く）　信号未設置など８１２ヵ所　改善向け連絡会議で協議

（道・道教委 2021-08-05付）

　道教委は、札幌市を除く道内の市町村教委を通して行った通学路の緊急調査結果をまとめ、３日の道議会文教委員会で報告した。８４市町村の８１２ヵ所に、信号機や横断歩道の未設置などの危険個所があった。近日中に関係部局との連絡会議を開催し、改善に向けた対応を協議する。

　調査は、道内の各市町村教委が策定している通学路交通安全プログラムなどに基づき、通学路の安全確保に向けた対応の状況を把握することを目的に実施したもの。３日の道議会文教委員会で調査結果を報告した。

　通学路交通安全プログラムなどによって新たに発見された危険個所のうち、改善が図られていない個所を調べた。調査時点は７月１日。

　札幌市を除く１７８市町村のうち、「危険個所を有する」と回答した自治体は８４市町村、危険個所の合計は８１２ヵ所だった。具体的な内容は「信号機が設置されていない」「横断歩道が設置されていない」「車道と歩道の区別がない」など。

　危険個所への対応として、信号機、横断歩道、ガードレールの設置、通学路の標識の設置、自動車の速度規制の制定を要望するとしている。

　今後の予定をみると、近日中に道教委、道開発局、道建設部、道警など関係部局との連絡会議を開催し、今回の調査結果をもとに改善に向けた対応を協議する。

　９月末までに公立小学校の通学路の合同点検を実施し、各市町村の点検結果と対応状況を整理。１１月に合同点検結果を踏まえた連絡会議を開催し、対策が必要な個所への対応を協議する。

　この日の文教委員会で赤根祐介委員（北海道結志会）の質問に対し、鈴木淳学校教育監は「各市町村においてソフト面・ハード面での安全確保の取組が推進されるよう、関係部局との連携会議を定期的に実施する」と答弁。「各部局の取組状況や課題などを共有し、必要な対応や見通しを明らかにしていきたい」と述べた。

(道・道教委 2021-08-05付)