高校配置計画検討協 オホーツク管内 小規模校の在り方 要検討 3学区で中卒者見通し等示す
(道・道教委 2021-08-05付)

第2回地域別検討協議会
東学区の様子

【網走発】道教委は7月中旬の2日間、第2回公立高校配置計画地域別検討協議会(オホーツク西学区、東学区、中学区)を開いた。20日にオホーツク合同庁舎で開かれた東学区の協議会には、オンライン参加を合わせて24人が出席。令和7~10年度の4年間で1~2学級相当の中卒者数の減となる見通しで、小規模校の在り方を検討する必要性などを示した。

 東学区の協議会で開会あいさつに立ったオホーツク教育局の野上義秀局長は、公立高校配置計画の趣旨や協議会の概要を示すとともに、特色ある高校づくりや高校配置について、「本道の高校における教育水準を維持し、活力ある教育活動を展開する観点に立って取り組んでいきたい」と述べ、理解と協力を呼びかけた。

 続いて、高校教育課の岡内誠配置・制度担当課長と岡本浩一課長補佐が、公立高校配置計画案の概要を説明。

 東学区では、7~10年度までの4年間で、中卒者数が1~2学級に相当する61人減となる見通し。そのため、小規模校について、中卒者数やこれまでの進学の状況、学校・学科の配置状況などを考慮し、在り方の検討が必要との見解を示した。

 また、1学年1学級の高校のうち、地理的状況等から再編が困難であり、かつ地元からの進学率が高い高校については、「教育環境の維持向上を図るため、地域連携特例校の導入の検討が必要」と説明した。

 出席者からは、「特別支援に関する生徒・保護者のニーズが増えてきている。特別な支援を必要とする生徒について、高校での受け入れ態勢充実を」「網走市内の高校2校について、今後、どのようにすみ分けが行われていくのか」などの意見が挙がった。

 また、清里高校の小川政博校長が地域連携特例校の趣旨を踏まえた学校経営について紹介。学校運営協議会などの機会を通じて、地域の声などを反映させた学校づくりに取り組んでいることなどを説明した。

 19日に遠軽町内ホテルサンシャインで開かれた西学区の協議会では、3年度道立高校入学者選抜の2次募集後に学級減となった湧別高校について、4年度の募集学級数は計画決定時に公表することを示した。

 20日に北見市内端野町公民館で開かれた中学区では、5年度の留辺蘂高校の募集停止、美幌高校の生産環境科学科と地域資源応用科を再編し、未来農業科に学科転換する方針などを示した。

(道・道教委 2021-08-05付)

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