倉本教育長　Ｔ―ｂａｓｅ視察　高い指導力たたえる　実践継承し後進育成を

（道・道教委 2021-08-04付）

夏期講習を視察する倉本教育長（左から２人目）

　道教委の倉本博史教育長は２日、有朋高校（元紺谷尊広校長）を訪問した。道高校遠隔授業配信センター（T―base）における夏期講習の様子を視察。ＩＣＴ機器を効果的に活用した高い指導力をたたえ「北海道教育の充実に向け大きな可能性を感じた。蓄積されたノウハウを生かし、後進の育成にもつなげてほしい」と期待した。

　遠隔講習は、全道の生徒がつながって互いに切磋琢磨し、大学入試に対応した発展的な学習に取り組むことで、学力の向上と進学に向けた学習意欲の一層の向上を図ることが目的。

　７月２７日から講習を開始しており、１２人の講師が６教科計９５講座を指導。大学進学に向けた学力向上を支援している。特設サイト「遠隔講習の部屋」では、各教科の教材プリントのダウンロードや質問や感想などが投稿できる。

　倉本教育長ら一行が同校を訪問し、向山貴志教諭の「共通テスト対策数学」、井口貴美子教諭の「共通テスト対策国語」を視察した。両教諭は、ICT機器を活用して生徒の様子をとらえ、講習を進めていた。

　視察後に倉本教育長は、「質の高い授業を各地に提供できる遠隔教育に、これからの北海道教育の充実に向けた大きな可能性を感じた」と述べた。

　今後は、若手教員の指導力向上も重要になるとし、蓄積されたノウハウを生かし、後進の育成につなげるよう期待した。

(道・道教委 2021-08-04付)