当別町　地域部活動推進事業　教員の兼職・兼業検証　企業に所属し指導員　９月から

（市町村 2021-08-11付）

　当別町は本年度、地域部活動推進事業の推進地域として、持続可能な部活動と学校における働き方改革の実現に向けた取組を開始する。教員が民間企業に所属する地域指導員として、休日の指導に従事する兼職兼業のモデルを検証。今月中に協議会、教職員等への説明会を開き、９月から取組に着手する。

　事業は、休日の部活動の段階的な地域移行や合同部活動推進に関する実践研究を行うもの。国の委託を受けた道教委が、市町村に再委託して取組を進める。

　当別町は部活動の指導に熱心な教員が多いことから、持続可能な部活動と学校における働き方改革の実現に向け、町は事業を受託。合理的で効率的な休日の地域部活動の展開を図る。

　事業開始に当たり、学校体育や運動部活動における指導員派遣等を行う民間企業・リーフラス北海道に業務を委託。希望する教員は同社に所属し、地域指導員として休日の部活動を指導する。

　国からの委託金には、教員が地域指導員として活動した際の謝金も含まれており、活動時間に応じて支払われる。

　対象校は当別中学校と西当別中学校。両校が合同チームを組んでいる野球部、バスケットボール部では、休日の練習のみ教員が地域指導員として従事。当別中の陸上部においては、平日と休日の練習を指導する専門指導員を配置する。

　取組の推進に当たっては、町内のスポーツ協会やスポーツ少年団などで構成する協議会を設置。年間４回の協議会を実施し、①休日指導を担う地域人材の確保・マッチングする仕組みの構築②学校部活動と地域部活動の区分③費用負担④教員の兼職兼業―などを検討する。

　今月、第１回協議会のほか、教職員や保護者への事業説明会を実施する予定。９月から具体的な取組を開始する。

(市町村 2021-08-11付)