【解説】　AI人材育成へ６大学等認定

（解説 2021-08-18付）

　文部科学省は、数理・データサイエンス・ＡＩ教育プログラムの認定大学・高等専門学校を公表した。先導的で独自の工夫・特色を有する「数理・データサイエンス・ＡＩ教育プログラム（リテラシーレベル）プラス」として、北海道大学など道内から４大学と２高専の教育課程を認定した。

　数理・データサイエンス・ＡＩに関する知識と技術に関する体系的な教育を行う大学・短大・高等専門学校を文部科学大臣が認定・選定して奨励するもの。

　政府のAI戦略２０１９では、すべての大学・高専生が初級レベルの数理・データサイエンス・AIのリテラシーの習得を目標に掲げ、ＡＩ人材を１年間で２５万人、より高度なエキスパート人材を２０００人、トップクラスの人材を１００人の育成を計画している。

　ことし２月から認定制度の公募を開始し、全国の大学等から７８件の申請が寄せられた。外部有識者（内閣府・文科省・経済産業省が協力して選定）で構成する審査委員会による審査を経て、６月３０日に１１件、８月４日に６７件の計７８件すべてを文科大臣が認定。このうち、「数理・データサイエンス・ＡＩ教育プログラム（リテラシーレベル）プラス」として１１件選定した。認定の有効期限はいずれも令和８年３月３１日まで。

　道内では、北海道大、室蘭工業大学、公立千歳科学技術大学、北海道医療大学の国公私立４大学、苫小牧工業高専、旭川工業高専の国立２高専の教育課程を選定。道内で唯一、リテラシーレベルプラスとして選定された北大では、元年度から教育プログラムを開始。文理を問わずすべての１学年が「情報学・統計学・数学」の９科目で構成する教育課程の履修が可能となっている。

(解説 2021-08-18付)