【解説】児童養護の進学率３７％に

（解説 2021-08-25付）

　道は、第２期道子どもの貧困対策推進計画の指標の推進状況をまとめた。児童養護施設の子どもの令和２年度大学等進学率は３７・８％で、前年度と比べ９・９ポイント上昇。目標値の５０％に近づいた。

　第２期道子どもの貧困対策推進計画は２年度に策定。すべての子どもが夢や希望をもって成長できる社会の実現に向け、教育・福祉・労働など道の各部局が連携し相談支援等の施策を総合的・効果的に推進する。計画期間は６年度までの５年間。

　２年度における進ちょく状況をみると、生活保護世帯に属する子どもの高校等進学率は前年度比０・６ポイント減の９６・０％、大学等進学率は０・５ポイント減の３６・２％。

　児童養護施設の子どもに関しては、高校等の進学率が２・３ポイント減の９４・３％と下降した一方、大学等進学率が９・９ポイントの３７・８％と上昇した。目標値は高校等進学率が９９・３％、大学等進学率が５０・０％。

　全市町村での策定を目指しているこどもの貧困対策推進計画は、４１市町村増の４５市町村で策定済み。新入学児童生徒学用品など入学前支給を実施している市町村数は３０市町村増の１６４市町村だった。

　スクールカウンセラーの配置校数は、小学校が３５５校増の７５５校と大きく増加。中学校は４２校増の４５２校となっている。

　修学支援金等の利用者数は、公立分が４２９０人減の７万９５５２人、私立分が２９３４人減の４万１６７１人だった。

　道は今後、経済的理由で大学等への進学が困難な子どもの就学機会を確保するため、給付型奨学金や教育支援金の貸付などの情報の発信に努めるほか、子どもや保護者に対する相談支援を充実するための人員配置を推進するとしている。

(解説 2021-08-25付)