札幌市スポーツ局　新琴似運動広場　芝生エリアを計画　年度内方針　４年度設計

（札幌市 2021-09-16付）

　札幌市スポーツ局は、新琴似運動広場の整備方針を本年度内に固める方針だ。メーンの施設として、現時点ではパークゴルフ場のほか、サッカーやタグラグビーなど用途の広い芝生エリアの造成を計画。早ければ年度末にも地域住民向けの説明会を開き、対外的な合意を得られれば令和４年度にも事業化し、設計に着手する考え。

　市は、北区新琴似７６９番にある新琴似処分場の跡地を活用した新琴似市民運動広場整備を計画している。

　当初は２年度の着工を見込んでいたが、平成２９年度に地盤が軟弱であることに加え、敷地外で環境基準を超える土壌・地下水汚染が確認されたことで、計画を一時中断。元年度に試験的な盛土を行い、調査・観測を行った。

　調査の結果、盛土による地盤沈下は想定を下回り、汚染地下水の状況にも変化が見られなかったことから、広場整備の継続に問題はないと判断した。

　一方で、地域からの要望を踏まえて当初計画していたラグビー場の整備については、ゴールポストなど地盤に負荷がかかる構造物の設置を伴うため、広場整備の方向性を再検討。現時点では、地盤に負荷が生じにくいパークゴルフ場を基本に、サッカーやタグラグビーなど多目的に活用できる広場の整備を計画している。

　本年度は広場整備の方向性を固めた上で、早ければ年度末にも地域住民向けの説明会を開く予定。過年度に基本設計を終えており、事業化となれば４年度にも実施設計を行い、速やかな工事着手を目指す考えだ。

(札幌市 2021-09-16付)