札幌市教委　３年度全国学力・学習状況調査実施報告書　第３回　学習習慣の定着で成果　児童生徒質問紙

（札幌市 2021-09-21付）

令和３年度全国学力・学習状況調査実施報告書（クリックすると拡大表示されます）

【結果の概要】

▽自分で計画を立てて勉強している子どもの割合

　小学校、中学校ともに、前回調査と比べ大きく増加している。これまでの調査と比べて最も高い状況である。

▽難しいことでも、失敗を恐れないで挑戦している子どもの割合

　これまで上昇傾向にあったが、小学校、中学校ともに、全国と同様に前回調査と比べ大きく減少している。

▽自分にはよいところがあると思う子どもの割合

　これまで上昇傾向にあったが、小学校においては、全国と同様に前回調査と比べ減少している。

▽将来の夢や目標をもっている子どもの割合

　小学校、中学校ともに、全国と同様に前回調査と比べ減少している。

〈考察〉

　「自分で計画を立てて勉強すること」については、小学校、中学校ともに改善がみられた。

　各学校において、「“学ぶ力”育成プログラム」に学習習慣の定着を位置付け、子どもの実態に合わせて、具体的な取組を図るとともに、「さっぽろっ子“学び”のススメ」を活用しながら家庭と連携して学習習慣づくりを図ってきた成果ととらえられる。

　「難しいことでも、失敗を恐れないで挑戦すること」については、小学校、中学校ともに、全国と同様に前回調査と比べ大きく減少しており課題。

▼新型コロナウイルス感染症にかかる設問

▽休校期間中、勉強について不安を感じなかった子どもの割合

　小学校、中学校ともに全国と同様に約３分の１となっており、多くの子どもが不安を感じていた。

▽休校期間中、計画的に学習を続けた子どもの割合

　全国と同様に小学校、中学校の間で回答に差がみられる。

▽休校期間中、規則正しい生活を送っていた子どもの割合

　全国と同様に小学校、中学校の間で回答に差がみられる。

▼ＩＣＴの活用にかかる設問

▽学校でコンピューターなどのＩＣＴ機器を、どの程度利用しているかについて、「ほぼ毎日」「週１回以上」と回答した子どもの割合

　全国と同様に、中学校に比べ小学校の方が高い状況である。

〈考察〉

　学校でのICT機器の活用について、５月の調査時期を考えると、比較的高い割合となっている。

　中学校に比べ、小学校の方が高い状況にあり、小学校の導入の方がスムーズに進んでいたのではないかと考えられる。

　新型コロナウイルス感染拡大による休校期間中に関する質問については、「計画的に学習を続けた」「規則正しい生活を送っていた」子どもの割合が、小学校では約６割程度、中学校では約３～４割程度であり、全国と同様に小学校、中学校の間で差がある結果となった。

(札幌市 2021-09-21付)