次期まちづくり戦略　文化等分野　雪育の導入等求める声　札幌市　４年度開始に向け

（札幌市 2021-09-22付）

　札幌市は１６日、市役所本庁舎を主会場に、オンラインでまちづくり戦略ビジョン審議会専門部会を開催した。令和４年度を始期とする仮称・第２次まちづくり戦略ビジョンのうち、経済分野とスポーツ・文化分野における基本目標ごとの目指す姿、取組について協議。委員からは、雪国ならではの文化を生かした雪育の導入や、公民の連携を深める取組として、行政が学校と企業を結び付ける仕組みづくりを求める声が挙がった。

　市は、市制施行１００周年を迎える４年度から１３年度までを計画期間とする仮称・第２次まちづくり戦略ビジョンの策定作業を進めている。戦略ビジョンは、市の計画体系の最上位に位置付けられており、各種分野の個別計画も戦略ビジョンに沿って策定することとなる。

　この日は、戦略ビジョンの根幹となるまちづくりの基本目標のうち、経済分野とスポーツ・文化分野の目指すべき姿と取組について協議。基本目標として、経済分野では「北海道の経済をけん引しているまち」「チャレンジできる文化が経済成長を支えるまち」、スポーツ・文化分野では「四季を通じて誰もがスポーツを楽しめるまち」をそれぞれ加えた。

　また、目指すべき姿として、経済分野では、スタートアップ・エコシステムの構築など公民連携による起業家の育成・支援などを新たに盛り込んだ。スポーツ・文化分野では、ウインタースポーツにかかる環境づくり、文化・文化財の保存や活用などを次期戦略ビジョンに盛り込む方針を示した。

　委員からは、雪国ならではの文化を生かした雪育の導入や、公民の連携を深める取組として、行政が学校と企業を結び付ける仕組みづくりを求める声が上がった。また、スポーツに関して、近年台頭しているｅスポーツや将棋、囲碁など「そもそもの定義付けを考える必要があるのでは」との意見も挙がった。

(札幌市 2021-09-22付)