新校舎完成　心待ちに　湧別中の１・２年生　義務教育学校増築現場を見学　

（学校 2021-09-27付）

新たな校舎がつくられる様子を見学する生徒たち

　【網走発】湧別町立湧別中学校（杉山英司校長）の生徒は１６日、令和５年度に開校予定の湧別地区義務教育学校校舎増築建築主体の現場を見学した。技術の授業の一環で、１・２年生４９人が参加。施工中の建設現場にふれ、新たな学び舎の完成に向け胸を膨らませていた。

　湧別小学校と湧別中の統合による湧別地区義務教育学校は、５年度に開校予定。それに向けて、校舎増築建築主体が（株）渡辺組（遠軽町、渡辺勇喜社長）と（株）西村組（湧別町、西村幸浩社長）の共同企業体によって進められている。

　現場見学は、湧別中が計画した。豊原隆之教頭によると、技術の授業で工事が行われている様子にふれたところ、生徒から「基礎って何」という声が上がったことがきっかけという。

　普段見る機会のない生の建設現場にふれることで、ものづくりに関する理解を深めようと、技術専門の豊原教頭と技術を担当する田牧侑也教諭が中心となって計画を進めた。

　関係者の定期的な打ち合わせの中で、渡辺組などに打診し、協力を得た。

　生徒たちは、増築部分の現場を見学。増築部分の工事完了後、既存校舎の改修に移るため、生徒たちは開校前の来年夏季休業期間明けころから増築部分を利用する予定となっている。

　現場代理人を務める渡辺組の石原陽二さんが現在進めている基礎工事の概要などを説明。生徒たちは、基礎杭が地中深くまで打たれている様子に驚いていた。

　生徒は、「思っていたより広かった。これを１３ヵ月で完成させるのはすごい」「細かいところまで工夫されている。自分たちが楽しめる校舎になれば」などの感想を寄せていた。

(学校 2021-09-27付)