農業基盤整備理解深め　ニセコ高１年生現場見学会参加

（学校 2021-09-28付）

農業土木現場などを見学した

　【小樽発】ニセコ高校（篠原圭校長）の１年生は１４日、道開発局小樽開発建設部（＝小樽開建）主催の現場見学会に参加した。国営緊急農地再編整備事業ニセコ地区のほ場見学や、ルベシベ川の環境調査体験を通して、農業生産基盤整備事業について理解を深めた。

　同校と小樽開建は、次代を担う優れた産業人の育成のため、平成２７年に教育支援パートナーシップに関する協定を締結。見学会は、協定に基づく取組の一環で、地域農業の現状と農業生産の重要性、農業と密接な関係にある河川環境について理解を深めることをねらいとしている。

　当日は、ニセコ地区富川工区区画整理工事の現場を見学。後志中部農業開発事務所の上田美樹男上席農業開発専門官は「農業生産の基盤整備や河川環境を直接見学し、最新技術や基盤整備事業について理解を深めるとともに、将来について考える機会になれば」と呼びかけた。

　生徒たちは、ニセコ地区の概要や作業工程、ＩＣＴ建設機械などの土木技術について説明を受けたあと、３班に分かれて見学。ドローンの操作体験やＩＣＴ建設機械の稼働状況も見学し、農業生産基盤の整備事業について理解を深めた。

　生徒の一人は「建設現場でドローンが使われていて驚いた。実際に操作も体験できて楽しかった」と話していた。

　このあと、生徒たちはルベシベ川に移動し環境調査を体験。生息している生物の種類や数を調べて川の水質を検査するなど、農業と密接な関係のある河川環境について学習した。

　武田幹弘教頭は「直接現場を見られるよい機会。こういった見学の場を設けていただきありがたい」と謝辞を述べ、「農業と生産基盤整備のつながりについて、理解を深めてほしい」と期待していた。

(学校 2021-09-28付)