帯広明星小 第9回教育実践発表会 考えを表現し合う授業 6年国語 読み手に伝える文章
(学校 2021-10-01付)

明星小公開研
熱心に文章の組み立てを考える6年生

 【帯広発】帯広市立明星小学校(伊賀真美校長)は9月上旬、同校での授業や協議の様子をオンラインで配信する令和3年度第9回教育実践発表会をオンラインで開催した。教職員など100人以上が参加した。研究主題「学びに向かう力の育成と表現し合う力を高める工夫~自分の考えをもち、伝え合う児童の育成を目指して」のもと国語科4授業を公開。自ら課題に進んで取り組み、考えを表現し合う子どもの育成に向けた研究の成果を発信した。

 明星小は、3年度十勝管内教育委員会連絡協議会研究実践指定校と帯広市教育研究所研究実践協力校に指定されている。

 研究主題のもと、国語科を研究教科とし、読むこと部会と書くこと部会の2部会で研究を推進している。

 研究仮説に①意欲をもって取り組む子ども②考えを伝え合い、深める子ども―の2つを掲げた。

 ①の研究を進める読むこと部会は、子どもが課題意識をもって、意欲的に活動しようとする発問の工夫を研究の視点とした。明確な課題づくり、焦点化された発問、思考を促す発問などに配慮している。

 また、②を担当する読むこと部会は、自分の考えを伝え、互いに広げ深め合うための工夫に向けた研究を推進。研究の視点に「授業のはじめに問いかけ、話し合い、目的や相手を明確にする課題づくり」を設定。話し合いを通した目的の明確化、ゴールとなる活動の設定の2点に取り組んでいる。

 この日、オンラインで国語科4授業を動画配信。うち、6年2組(西保雄介教諭、児童数28人)の「日本文化を発信しよう」の授業は11時間扱いの10時間目。単元の目標には「引用したり、図表やグラフなどを用いたりして、自分の考えが伝わるように書き表し方を工夫することができる」を設定した。

 これまでに児童たちは「『鳥獣戯画』を読む」の単元を通して、教科書で使われている表現技法をもとに、図表や写真と説明する文章のつながりを学習。読み手に詳しく情報が伝わるよう日本文化について記述する授業を行ってきた。

 西保教諭はこれまでにつくった説明文章から伝えたい情報を絞る交流活動を実施。読み手のことを考えながら、どのような情報を伝えればよいのか、読み手に伝わる写真説明を考えさせた。

 続いて、本時の課題「日本文化について、自分の考えがよく伝わる内容にするには、どんなことに気をつけたらよいだろう」を提示した。

 児童は写真とのつながり、引用部分が分かる語尾、読者に語りかける文章などを意識しながら、作文に取り組んだ。

 交流活動では、相手に伝わる文章かどうか児童同士で意見を交わし、文章を何度も書き直した。

 西保教諭は「語りかけるような書き方など、読み手に伝わる工夫を入れると文章が良くなる」と授業をまとめた。

 このあと、研究概要の説明と分科会での研究協議を実施。西保教諭の授業に対して、「子どもを迷わせることなく、作文の手が止まらない滑らかな授業を行っていた

(学校 2021-10-01付)

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