当別高　道ＣＬＡＳＳプロジェクト　生活や環境振り返って　神社宮司が地域の歴史紹介

（学校 2021-10-04付）

　当別高校（宮本匠校長）は９月２８日、同校で１年生を対象とした社会人講話を開いた。当別神社宮司の後藤尚範さんが講師を務め、「当別開拓の歴史」と題して講話。地域の歴史を知ることで、自身の生活や環境を振り返ることの重要性を伝えた。

　道教委が本年度から３ヵ年で進める道ＣＬＡＳＳプロジェクトの一環。推進校となった同校は、地域の企業や住民と連携し、「当別独自の持続可能な地域づくりの担い手の育成」を目標に掲げている。今回の講話がプロジェクト初の取組となった。

　講話は、主体性をもって自らの考えを伝え、行動できる生徒の育成を目指すとともに、当別町の開拓の歴史を知ることで、地域に興味や関心をもつことをねらいとした。

　この日、当別神社宮司の後藤さん、地域コーディネーターを務める㈱松岡商事の松岡宏尚専務取締役が来校。１年生約７０人が参加した。

　後藤さんは「当別開拓の歴史」と題して、北海道の開拓から、当別町への入植の経緯を説明した。

　当別の開拓を担った仙台藩岩出山伊達家当主の伊達邦直は、幕府の戊辰戦争敗戦によって領地を没収された。領民の生活を考え、開拓を進めたことを解説した。

　また、岩出山伊達家の家系図や、入植後の変遷なども紹介した。

　後藤さんは「歴史を知ることで、物事や人物をより深く考えることができ、自分の生活や環境を振り返ることができる」と話し、多くの経験から学び、自分独自の知識を得るよう呼びかけた。

　講話後、生徒は「当別町において欠かせないもの」を質問。後藤さんは「町の歴史を把握し、当別町を強く思う人たちの存在が大切」と伝えた。

　同校は、講話後の生徒の感想などをもとに、同事業の内容充実に努めていく。

(学校 2021-10-04付)