函館大妻高　４年度入試から　新たに一芸特待生制度　習い事に励む生徒を応援

（学校 2021-09-28付）

　【函館発】函館大妻高校（池田延己校長）は、令和４年度の入学試験において新たに「一芸特待生」制度を設ける。バレエや民謡、囲碁・将棋など、同校の部活動にはない分野で活躍する生徒を支援するもの。高校進学後も活動を継続する生徒に対して、入学金を免除し、就学支援金を支給する。池田校長は「習い事をしている生徒たちにもスポットを当て、支援していきたい」と話している。

　同校はこれまで、学業特待生やスポーツ等特待生などの制度を設けており、本年度は約３０人の特待生が入学した。

　来春から導入する一芸特待生は、同校の部活動にはない武道やピアノ、日本舞踊、囲碁・将棋など地域の道場や教室などで活動を継続している生徒が対象。

　池田校長は、過去にボウリングで活躍した優秀な生徒を事例に「一芸に秀でた生徒は何事も頑張れる」と感銘を受けたことが、制度創設のきっかけになったとしている。

　試験は、一次選考で書類審査、二次選考で小作文と「一芸」に関する面接を行う。同校の部活動にはない多岐にわたる種目の中で、３年以上の活動実績や、全道規模の大会およびイベントへの出場実績を求め、中学校の推薦基準を満たした生徒を対象とする。

　特待生については入学金を免除し、就学支援金を支給する。さらに、年収５９０万円未満の世帯には１万円の奨学金を支援するため、実質、授業料の負担はゼロとなる。

　池田校長は「自分をＰＲする高校版ＡＯ入試。奨学金制度を活用し、学科の実習を通した資格取得にも活用してほしい」と期待を寄せている。

(学校 2021-09-28付)