「福祉科」の魅力を配信 置戸高が広報活動に総力 授業ライブ配信、出前講座等企画(学校 2021-09-27付)
オンラインオープンスクールで同校をPRする後藤教諭(右)と代表生徒
【網走発】置戸高校(小森章史校長)は、オンラインを中心とした広報活動に力を入れている。本年度立ち上げた将来構想委員会の教員が生徒確保などに向けて取り組んでいるもの。新たな試みとして、オンラインオープンスクール、授業のライブ配信、出前講座を企画し、道立高校で唯一の福祉科設置校の魅力を発信する取組を展開している。
道立高校で唯一の福祉科設置校である置戸高。地域の協力のもと、高齢化社会を担う福祉のスペシャリストの育成に取り組んでいる。
しかし、近年は毎年の入学者数が10人程度で推移しており、生徒数の減少が続く状況。公立高校配置計画では、今後の状況によっては再編整備の検討の必要性が示されている。
そこで、生徒確保に向けて同校の特色である福祉科の魅力を発信しようと本年度、校内組織として将来構想委員会を立ち上げた。
長尾勝恵教頭を委員長に、計6人の教職員で組織。学校課題解決策および将来に向けた同校のあるべき姿について検討・協議し、一定の方向性を示すとともに、その具現化を図ることを目指す。検討事項は、多様なカリキュラムの可能性およびその編成・実施、スクールポリシー、福祉の魅力づくり、効果的な外部との交流など。
これまでに8回程度会議を開き、魅力発信に向けた方策などについて協議。新型コロナウイルス感染症など現在の状況や幅広く発信できる方法などを踏まえ、①Zoomで参加しよう!~オンラインオープンスクール②Zoomで参加しよう!~置戸高校の授業をLIVEで③出前講座―のオンラインを中心とした3つの広報活動を企画した。
①は、18日に開催。将来構想委員会副委員長の後藤幸洋教諭と代表生徒がカメラの前に立ち、同校の教育内容や特色をPRした。
②は、福祉科の授業内容についてイメージをつかんでもらおうと、21・22日の2日間で実施。同校生徒に向けて行っている実際の3授業を生配信した。21日は1年生「コミュニケーション技術」(後藤教諭)と2年生「こころとからだの理解」(水谷愛教諭)、22日は1年生「家庭基礎」(居内映莉子教諭)を配信した。
③は、同校の教諭がもつ専門性を生かし、「福祉の視点」による4種類の出前授業を用意した。小・中学校を中心に、道徳や総合的な学習の時間など様々な教育活動での活用を呼びかけている。
出前講座の申込は、申込フォームまたは電話で。実施希望日の1ヵ月前まで受け付けている。申込・問い合わせは同校(担当・後藤教諭)・電話0157(52)3263。
出前授業の概要はつぎのとおり(①担当教員②対象人数③実施場所)。
▼福祉スポーツを体験しよう=①肥田翔真教諭、後藤幸洋教諭②6~20人程度③体育館
パラリンピック競技でもあるボッチャに挑戦する。
▼高齢者疑似体験をしよう=①大森涼太教諭、水谷愛教諭②2~35人程度③教室、校内(廊下、階段等)
高齢者の疑似体験を通して、高齢者への接し方についての気付きを得る。
▼コミュニケーション技術=①後藤幸洋教諭、水谷愛教諭②1~40人程度③教室、体育館
対人援助に必要なコミュニケーションスキルを身に付ける。
▼外国語を通して学ぶ「福祉」=①大野祥宏教諭、後藤幸洋教諭②1~40人程度③教室
インターナショナルとダイバーシティの観点で福祉をとらえる。
(学校 2021-09-27付)
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