再来したいと思うツアーに 石狩市厚田学園9年生 「景色と食」軸にプレゼン 10月に生徒企画旅行プラン「あつたび」(学校 2021-09-27付)
地域住民と意見を交わした
石狩市立厚田学園(丸山真嗣典校長)は13日、同校で9年生が企画・運営する観光ツアー「あつたび」の企画プレゼンテーションを行った。「景色と食」を主軸に、1日を通して市内厚田地区の魅力を紹介するプランを考案。観光客が「再来したい」と感じるような内容にするため、地域住民と意見を交わした。
同校は、総合的な学習の時間で、ふるさとに対する思いを深める「厚田学」の授業を展開している。9年間を通して、児童生徒が地域の魅力を再発見し、他地域への発信に向けて段階的に学んでいる。
9年生3人は、厚田の魅力を伝える観光ツアー「あつたび」を企画。10月30日に実施予定で、生徒自ら添乗員を務める。
厚田地区は海に沈む夕日が有名であり、限られた時間帯の観光客が多く、「1日を通して厚田を楽しんでもらいたい」という思いから企画を考案。域外から人を呼び込み、経済波及効果を高めることで、活気あるまちづくりの一助とすることを目的としている。
この日、観光ツアー実施に向けて協力を得た市内で旅行代理店を営むアミーケ・インターナショナル(株)に加え、北石狩地域観光まちづくり協議会、市役所職員、厚田CS委員など11人が来校。5~8年生とともに、発表を見守った。
9年生は、厚田地区の景色と食を中心に据え、望来地区と厚田地区を巡る観光ツアーを提案した。飛ぶ鳥農場の卵採り体験や、厚田産ニシンと札幌大球キャベツを使用したニシン漬け体験など、特産物を活用した体験会を取り入れる予定。紅葉などの季節の風景や、食を楽しみ、旅の終わりには、日没に合わせて夕日鑑賞の名所を訪れる。「再来したいと感じてもらえるようなツアーにしたい」と訴えた。
見守った協力者からは、「初めて来た人にも分かるような説明の工夫が必要」「詳しく説明できるよう事前に知識を蓄えておいた方がよい」など、様々な意見があった。また、生徒からは雨天時の計画に関して助言を求めた。
発表を終えた生徒たちは「住んでいると気にならないことが多いため、観光客に厚田の魅力を伝えられるよう知識を深めたい」と、ツアーへの意気込みを語った。
丸山校長は「活動を通して、地域の活性化につなげたい。発表を見学した下級生には、進級時に“あつたびを企画したい”と思ってもらえたら」と話していた。
(学校 2021-09-27付)
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