千歳市祝梅小 ふるさと・観光教育 アイヌのサケ活用学ぶ 身と皮を剥がす解体体験も(学校 2021-09-29付)
サケの解体に挑戦する6年生
千歳市立祝梅小学校(橋本由美校長)は21日、同校で授業公開および研究協議を実施した。中学年以上がアイヌ文化について学習。6年生はサケの活用方法を学び、サケの身と皮を剥がす解体体験に臨んだ児童たちは、歯の鋭さなどの感触を共有した。
道教委が推進する道ふるさと教育・観光教育推進事業の一環として実施した。北海道の自然や文化、観光産業などの教育資源を活用することで、郷土に対する愛情や誇りを育むふるさと教育・観光教育の充実を図ることが目的。同校は「アイヌの人たちの歴史と文化等」の実践校に指定されている。
この日、3~6年生がそれぞれアイヌ文化に関し学習。うち、6年生の授業では、千歳アイヌ協会から講師を招き、講話などを実施した。
6年生は7月、修学旅行で白老町内の民族共生象徴空間ウポポイを訪問。実際にアイヌの人たちが食してきた料理を食べるなど、アイヌ文化を深く学んだ。今回の授業ではサケの活用方法について学習した。
アイヌの人たちは、マレクと呼ばれる可動式のかぎ針が先端に付いた漁具を使い、サケを捕獲していた。サケの皮やマレクなど、実物を前に見入る児童たち。85㌢㍍の大きなサケが捕れると2人がかりで引きずって持ち帰ったという昔話に、児童は驚きの声を上げていた。
講師は、捕獲したサケを全国各地との交易に用いていたと説明。千歳では比較的早く麦と交換していたため、味噌をつくり、料理の味付けに使用していたことなど、地域特有の活用方法を解説し「命をいただいて自分たちは生きている。残さずに使い切ることを大切にしている」と伝えた。
このあと、サケの解体を実演。児童たちはゴム手袋を装着して取り出した臓器などを触り、サケの身と皮を剥がす体験に臨んだ。「心臓が硬い」「歯が鋭い」などと話していた。
11月、6年生はサケとばづくりを体験する予定。
授業後の研究協議では、事業実践校として2年間の取組や成果を発表。3~6年生を対象に実施したアンケートの集計結果などを示した。
(学校 2021-09-29付)
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