世界遺産の環境を整備(市町村 2021-10-13付)
世界遺産の環境整備
函館市教委 建設企業に感謝状
【函館発】函館市教委は7日、市内の建設企業・(株)工藤組に感謝状を贈った。世界遺産登録が決定した垣ノ島遺跡と大船遺跡の環境整備に対するもの。辻俊行教育長は「市民や修学旅行生が訪れる体験施設の整備に協力していただいた」と、地域の貴重な歴史と文化を快適に学べる環境づくりをたたえた。
ユネスコ(国連教育科学文化機関)は7月、史跡垣ノ島遺跡と大船遺跡をはじめとした北海道・北東北の縄文遺跡群を世界文化遺産に登録した。
世界遺産登録決定への機運が高まっていた6月、工藤組は遺跡近隣の国道278号尾札部道路の工事を、発掘作業に協力しながら施工。これまでも、垣ノ島遺跡の草刈りなどを行っていた。
「世界遺産登録を目指す南茅部地域の機運を高めたい」との思いから、地域貢献活動を検討。市教委と協議の上、体験施設などの環境整備に取り組んだ。
垣ノ島遺跡では、発掘作業で出現した丸太を再利用し、体験施設で利用するスツール20個を製作。施設周辺の張芝も実施した。
国内最大規模の盛土遺構周辺では、劣化が進んだ侵入防止用ロープ柵と簡易ネットを撤去するとともに、新たなロープ柵70㍍を設置。周辺の環境に配慮し、茶色のロープを使用した。
大船遺跡では、駐車場を整備。砕石を敷き均したあと、転圧して10台分を整備した。
7日、福西秀輔常務と現場代理人を務める工事部の吉住努工事長が市教委を訪問。辻教育長が福西秀輔常務に感謝状を手渡し、「市民のほか、全国から修学旅行生も訪れる施設。きめ細かな作業で、想像以上の環境に仕上げてくれた」と述べた。
福西常務は「世界遺産の環境整備に携われて光栄。今後も積極的に協力していきたい」と話していた。
(市町村 2021-10-13付)
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