とうべつ学園 開校へ準備進む 校務運営に支援教育部 5・6年の一部で教科担任制(市町村 2021-10-14付)
当別町における施設一体型義務教育学校「とうべつ学園」の令和4年度開校に向けた準備が進んでいる。教育目標は「夢と志を持ち 希望に満ちた未来を拓く」。校訓は「優しく 強く」と設定。校務運営に支援教育部を新設し、特別支援教育の充実に努めるほか、5・6学年の一部教科担任制や部活動参加など、義務教育学校ならではの取組を計画している。
とうべつ学園は、現在の当別小学校と当別中学校の統合による施設一体型義務教育学校。校舎は当別中敷地内に建設しており、来年2月末ころの完成を予定している。
児童生徒数は、1~6学年の前期課程で259人、7~9学年の後期課程で168人の計427人となる見込み。
各学年を、基礎期(1~4学年)、充実期(5~7学年)、発展期(8~9学年)の3過程に分ける。基礎期では、基本的な生活や学習の習慣を身に付ける。充実期では基礎の定着とともに、論理的な思考力や判断力の定着を目指す。発展期では、学習内容を自身の生き方と関連付けることで個性を伸ばす。
日常的な異学年交流や、5・6年生における一部教科担任制によって、義務教育学校ならではの教育課程を計画している。
◆校務運営組織
現行の校務運営体制から新たに、支援教育部を編成し、一人ひとりの教育的ニーズに応じた特別支援教育の充実に努める。関係機関との連携によって、様々な困り感を抱える児童生徒や家庭を支援していく。
◆通学路等
当別町は豪雪地帯であることから、徒歩通学の基準を国指定の距離の半分とし、前期課程は2㌔㍍以内、後期課程は3㌔㍍以内とした。基準を超える場合はスクールバスバス等によって対応。1・2学年は体力や安全面を考慮し、スクールバス等の通年乗車を許可。3学年以上は、大雪が見込まれる11~3月の期間のみ、距離にかかわらず乗車可能とした。
通学路については、当別中学校の通学路を基本とし、一部見直す予定。児童生徒が通学することで混雑が予想されるため、交通量の多い場所に横断歩道を設置することも検討している。
◆部活動
部活動は原則として、当別中学校で設置している部を継続する。グラウンドが完成する5年度以降は、保護者からも要望があったサッカー部、バドミントン部等も新設する考え。グラウンド完成まで、運動系部活動は、隣接校(西当別中学校)の活動に参加する拠点校方式を検討中。部活動指導員の雇用なども含め、関係機関と協議している。
また、5年度以降、5・6学年の部活動参加を検討している。スポーツや芸術などに親しもうとする態度を育み、本格的な部活動開始に向けた基本的技能や基礎体力の向上を図ることが目的。基本的に平日のみの参加とし、活動時間は後期課程より短く設定する。
なお、後期課程は3年間の部活動継続を原則とするが、5・6学年は1年ごとに継続の意思を判断する。
(市町村 2021-10-14付)
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