士別市教委　児童対象体験事業　高速道路工事を見学　２６人が建設業の理解深め

（市町村 2021-10-11付）

本物の重機の操作体験に挑戦

　【旭川発】士別市教委は２日、市内川西地区で進められている高速道路の現場で、小学生を対象とした体験事業・工事現場見学会を開いた。工事を担当する旭川市内の建設企業・新谷建設（株）の協力で実施したもので、小学生など２６人が参加。普段できない重機の操作体験などを通して、楽しみながら高速道路や建設業に関する理解を深めた。

　市教委による「しべつ土曜子ども文化村」事業の一環。見学会は道縦貫自動車道士別市川西改良ほか一連工事を施工する新谷建設が社会貢献事業として協力し、ことしで４回目となる。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、プログラムはすべて屋外で行った。

　当日は、市内の小学１～６年生１９人、未就学児２人、保護者５人の計２６人が参加。湊聡現場代理人らが現場を案内し、高速道路の仕組みや必要性を説明。

　３Ｄの設計図をもとに、ドローンで自動撮影した写真を自動変換することで施工の進ちょく状況を視覚的に把握できるシステムを紹介。参加者は、大型ドローンが飛行する様子を見学するなど、建設現場の最新技術を体感していた。

　電動バックホーの運転体験では、より多くのカラーボールをすくおうと何度も乗りたがる児童も。実際のバックホーで砂利をすくう体験も行い、子どもたちは苦戦しながらも操作に夢中になって取り組んだ。

　その後、現場で使用されている大型のバックホーを見学。実際にどれくらいの土を掘削しているか目の当たりにした。

　湊現場代理人は「コロナ禍ということもあり、家庭で時間を過ごしている子どもたちに対策を十分に行ったイベントで安心して楽しんでもらうことができた」と話していた。

(市町村 2021-10-11付)