帯広市教委　大空小跡地利活用案　商業施設用地確保へ　公共施設、宅地造成も計画

（市町村 2021-10-07付）

　【帯広発】帯広市教委は、令和４年４月に開校する施設一体型の大空学園義務教育学校にかかわって、大空小学校跡地施設利活用方針案をまとめた。大空小校舎と体育館は解体し、跡地は商業施設用地としての活用や公共性の高い施設の整備を検討する。このほか、宅地の造成、緑地の整備を計画している。

　大空小の敷地面積は２万７７７４平方㍍。校舎は延床面積６５７６平方㍍の鉄筋コンクリート造３階建、体育館は延べ床面積１０３８平方㍍の鉄骨造２階建の構造となっている。

　来年４月に開校を予定している施設一体型の大空学園義務教育学校の建設にかかわり、市教委は大空小の利活用を検討。地域からスーパーマーケットや公共・福祉施設としての利便施設への転用、緊急避難施設としての屋内体育館の存続、屋外運動場の確保を要望する声が上がったことを踏まえ、跡地施設の方針案をまとめた。

　校舎と体育館は建物の老朽化が進行していることから解体する。住民から要望のある避難施設や屋外活動の場所は、建設中の大空学園義務教育学校の特別教室や体育館を充てる。

　跡地は、商業施設用地とし、公共性の高い施設なども併せて検討。また、大空地区の人口が緩やかな増加傾向にあることから、敷地の一部を宅地として造成して子育て世代の呼び込みを図り地域の活性化を目指す。グラウンド北側に埋設された緊急貯水槽の地上部分は緑地として活用する。

　校舎と体育館の解体は４年度に実施設計を行い、５年度に工事着手する方向で調整を進めている。

(市町村 2021-10-07付)