地学協働活動３校区をモデル地域に　年度内に地域本部設置　旭川市教委　活動検証し取組拡大へ

（市町村 2021-09-17付）

　【旭川発】旭川市教委は、地域学校協働活動のさらなる推進を目指し、地域学校協働本部を設置する。旭川中学校区、神楽中学校区、春光台中学校区の３地域をモデル地域に選定。年度内にモデル地域に本部を設置し、令和５年度まで活動を推進・検証し、他地域での導入へ準備を進める。

　市は５月、全小・中学校に学校運営協議会の設置を完了。コミュニティ・スクールと地域学校協働活動を一体的に実施するため、地域学校協働本部を設置することで地域と学校の組織的・継続的な連携・協働体制を整備する考えだ。

　ことし４月から検討を進め、旭川中、神楽中、春光台中の３校区をモデル地域に選定。７月上旬の校長会での説明を経て、８月上旬までに各地域まちづくり推進協議会に周知を図った。

　現在、市教委に地域学校協働活動推進会議（＝統括本部）を設置し、社会教育部の社会教育主事らを統括コーディネーターとして各本部の活動や体制づくりへの助言などを進めている。

　また、市教委職員を地域コーディネーターとして各地域に配置し、各校の地域連携担当教員・各地域担当者との連絡調整や、活動の企画提案、地域資源の発掘、企業等との連携推進などを実施。将来的には地域住民等が地域コーディネーターを担えるよう、体制整備を行っていく。

　今後、年度内に３モデル地域で本部を設置。５年度までに地域学校協働活動の推進・検証や、各地地域での本部会議、地域住民向けの研修会などを行い、他地域での導入に向けた検討・準備を進めていく。

　市教委の担当者は「試行実施である本年度は、まず各校の教職員や地域住民に“こんなことができる”と理解してもらうことが大切」と話し、各地域の要望や実情に合わせて柔軟に対応しながら、事業の周知を図っていく。

(市町村 2021-09-17付)