乙部町教委　町全体で英語力向上　全小６生に英検ＥＳＧ　教員加配で系統性ある指導

（市町村 2021-09-16付）

　【函館発】乙部町教委は町全体の英語力向上に力を入れている。小学校での中学校教員による乗り入れ授業のほか、小学校英語専科教員を加配。小・中学校教員の系統性のある指導体制を構築している。今後、小学６年生を対象とした日本英語検定協会による英検ＥＳＧや合同研修会などにも取り組み、教員の指導力向上や小・中学校と高校の円滑な連携を目指す。

　町教委は小学生の英語力向上や中学校への円滑な接続などを目的に、乙部中学校の大口望教諭を乙部小学校の英語専科教員として加配。中学年は月３５時間、高学年は７０時間以上の授業時数で、町内３小学校で指導している。

　小学校高学年では、乙部中教諭による乗り入れ授業を実施。専科指導と併用することで児童の中学校における授業への不安軽減をねらうだけでなく、中学校教員が児童一人ひとりの学習状況の把握にも努めている。

　また、当初、道教委の小中高校英語教育支援事業の指定を受けている乙部小で実施予定だった英検ＥＳＧを、町内全小学６年生を対象に行うこととした。英検Ｓｕｐｐｏｒｔ　Ｐｒｏｇｒａｍの一環として、小学校英語教育の指導改善と学習到達度の確認ができるもので、小学校英語教育における教員の指導力向上や、児童の学習到達度の把握にも力を入れていく。

　１１月には事業の指定を受けている乙部小と乙部中、江差高校の教員や檜山管内の英語教員を対象とした合同研修会を開催。９年間の系統的な英語教育の指導体制の構築を目指す。

(市町村 2021-09-16付)