函館市教委　不登校生徒支援事業　新たにＩＣＴ活用し学習　モニター校　巴中と五稜郭中

（市町村 2021-09-06付）

　【函館発】函館市教委は本年度から、不登校などの生徒に対するＩＣＴを活用したモデル事業を開始する。巴中学校（佐藤雅博校長）と五稜郭中学校（木村雅彦校長）をモニター校に設定。定期テストや単元テストなどにオンライン学習コンテンツｅｂｏａｒｄやｅラーニングシステム、ほっかいどうチャレンジテストを活用し、生徒一人ひとりの状況に応じた学習を展開する。２校の取組を市内各校が共有し、不登校の生徒への支援に対する指針を検討していく。

　市教委は、様々な悩みをもつ児童生徒やその保護者に対する相談支援窓口として、市こころの相談員相談電話などを開設。児童生徒が学校を欠席しがちになった際には、計画的な学習プログラムによる支援や、訪問等による児童生徒との対面指導など、保護者と連携し、該当児童生徒に対する支援体制構築を進めてきた。

　本年度からの１人１台端末導入に伴い、新たに「ＩＣＴ等を活用した不登校および不登校傾向がみられる児童生徒への支援にかかるモデル事業」を企画。モニター校には巴中と五稜郭中を設定した。

　具体的には、学校配布教材や定期テスト・単元テストなどにオンライン学習コンテンツｅｂｏａｒｄとｅラーニングシステム、道教委のほっかいいどうチャレンジテストを、定期テストや単元テストなどに活用することを検討。ｅboardでは、映像授業とデジタル問題集を組み合わせて学ぶことができるほか、ｅラーニングシステムでは、苦手な問題を復習することができるため、個に応じた学習に取り組むことができるよう配慮する。

　２校の取組を市教委が取りまとめ、市内各校へ周知する予定。不登校生徒への支援の在り方について検討していく。

(市町村 2021-09-06付)