各地で道ＣＬＡＳＳプロジェクト事業　探究学習の充実へ研鑚　胆振局　コーディネーター２人参加

（道・道教委 2021-10-15付）

　【室蘭発】胆振教育局は９月下旬、道教委と白老町、むかわ町をオンラインで接続し、令和３年度道ＣＬＡＳＳプロジェクト第１回地域コーディネーター研修（胆振）を実施した。白老東高校地域コーディネーターの佐藤雄大さんと、鵡川高校地域コーディネーターの山本惠一郎さんが参加。道ＣＬＡＳＳプロジェクトの取組や地域コーディネーターの役割について理解を深めるとともに、両校における取組について交流した。

　道教委の本年度新規事業・道ＣＬＡＳＳプロジェクト（地学協働活動推進実証事業）は、地域と学校との連携・協働体制の整備と「まち・ひと・しごと」と「学び」とのつながりづくりに貢献することが目的。地域コーディネーターを配置して高校と自治体や産業界をつなぎ、地域課題探究型のキャリア教育などを推進する。

　道内４圏域から推進校などを指定しており、道南圏域では白老東高を推進校、鵡川高を連携校、函館水産高校をサポート校に指定した。

　白老東高地域コーディネーターの佐藤さんは、元年度から白老町議会議員として町の教育分野やアイヌ文化の振興に向けて、政策提言に取り組んでいる。また、民間と協働して立ち上げた白老未来づくりプロジェクトでは司会を務め、若者目線でまちづくり活動に携わることの重要性をアピールするなど、地域活性化に向けた取組にも意欲的にかかわっている。

　研修では、道教委社会教育課の尾山清龍係長が道ＣＬＡＳＳプロジェクトの概要と取組について説明し、高校教育課の岩舘良伸主任指導主事が高校のカリキュラム（探究学習）について解説した。　

　このあと、社会教育課の佐々木直人主査の進行で、両校の取組状況や課題等について交流した。

　佐藤さんは「地域コーディネーターとして、学校や地域のニーズや思いを拾い集め、地域住民の参加を得ながら活動へつなげていきたい」「ウポポイと一体となった観光・経済振興に向け関係機関とも連携し、まちの魅力を発信する活動やまちの課題解決を図るための取組を進めていきたい」と展望を語った。

(道・道教委 2021-10-15付)