上富良野高 CLASSプロジェクト 地域課題探究型学習を 26日にコンソーシアム会議(道・道教委 2021-10-13付)
【旭川発】道教委が本年度から新たに3ヵ年で進める道CLASSプロジェクト推進校の上富良野高校(辻芳恵校長)の事業計画がまとまった。地域の特色を生かした地域課題探究型学習プログラムの開発・実践などを通じ、地域に根差した学校づくりや地域に貢献する人材育成を推進。今後、26日に第1回地域連携コンソーシアム会議を開催し、地域コーディネーターを主軸に地域の関係機関との連携を図っていく。
道CLASSプロジェクト(地学協働活動推進実証事業)は、地域と学校との連携・協働を整備し、活動を通じて、まち・ひと・しごとと学びとのつながりづくりに貢献することが目的。地域コーディネーターを配置して高校と自治体や産業界をつなぎ、地域課題探究型のキャリア教育などを推進する。
道内4圏域から推進校などを指定するうち、道北地区では上富良野高を推進校、豊富高校を連携校、旭川農業高校をサポート校に指定した。
計画内容はつぎのとおり。
【研究テーマ】
▽地域課題探究型学習プログラムの開発を通じて、本校が目指す資質・能力の育成を図る
▽連携・協働プログラムを通じて地域に根ざした学校づくりと地域に貢献する人材育成を図る
【研究仮説】
▽課題解決型学習プログラムの実施
学校設定科目「地域探究」において主体的、対話的で深い学びにのっとった課題解決型学習プログラムを教科等横断的に実施することで、本校が目指す生徒の育成を図ることができる。
また、地域の課題を積極的に取り入れたテーマをもとに生徒と地域の大人が共に学び合うことで、グローバルな視点をもってコミュニティを支える地域のリーダーを育成することができる。
▽地域連携コンソーシアムの構築
地域コーディネーターを主軸とした地域連携コンソーシアムの構築によって、長期的な視点に立った持続可能な組織体制を確立し、地学協創の中心となる学校として定着することができる。
【地域コーディネーターとコンソーシアム】
▼地域コーディネーター
▽上富良野町役場企画観光課ジオパーク推進室の中村有吾室長
▽十勝岳ジオパークガイドの国枝孝行氏
▼コンソーシアム
令和2年度導入のコミュニティ・スクールを軸に、上川教育局、上富良野町、町内小・中学校、十勝岳ジオパーク推進協議会、国立大雪青少年交流の家、推進校、連携校、サポート校等と連携。
今後は活動内容によって大学、町内会、商工、観光、農業などの様々な企業、団体との連携を予定。
【本年度の主な取組】
▽育成を目指す資質・能力を軸とした事業計画と授業改善案の検討
▽地域の特色を生かした地域課題探究型学習プログラムの開発
▽主体的・対話的で深い学びの充実に向けた教科等横断的な授業改善
▽評価方法の開発・実践と検証
【取組の具体例】
▼生徒の探究的な学び
▽1年生
地域探究基礎で、十勝岳ジオパーク推進協議会、国立大雪青少年交流の家と連携した探究活動の基礎を学ぶプログラムを2回にわたって実施。2回目の活動は課題をもとにしたインタビューとフィールドワークを実施。
10月1日にはまとめを発表し、振り返りをポートフォリオ化した。
▽2年生
4月からスタートした地域素材をもとにした地域探究において、9月24日に中間報告会を実施、グループ間で活動内容や進捗状況を共有するとともに、外部関係者からの評価とアドバイスをもらい、今後の活動に生かす取組を行った。
▼教員の研修
▽ルーブリック評価、ポートフォリオの研修
▽地域と連携、協働した教育活動を実践する学校の視察研修
(道・道教委 2021-10-13付)
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